ハンドルを回して、カプセル入りのおもちゃなどを購入するガチャガチャ。その中身はバリエーションに富んでいる。
このガチャガチャで地域を盛り上げようという「ご当地ガチャ」にスポットを当てた。

グッズだけじゃない!現地に行って特典も

12日にJR安来駅に登場した、その名も「安来ガチャ」。その中身は、市内の観光スポットや企業の情報が書かれたシールなどが入っている。

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購入者:
渡辺農園さん、いちごみたいです

市内の観光スポットや企業の情報が書かれたシール。その場所にまつわる人物がかわいいイラストに。安来の特産品がデザインされたマスキングテープも付いて1回300円。

大森ファーム・大森雄介さん:
安来の中にある知られざる良いものを知ってもらい、そこに行ってもらいたい

考案した大森雄介さん。6年前に横浜市からIターンし、市内でいちご狩りを楽しめる「観光農園」を経営している。

安来で暮らすうちに、安来には魅力がたくさんあると感じ、観光協会の助成金を活用して作成した。シールは全23種類。

福村翔平記者:
精進料理ゆう心さんが当たりました。特典もありますね。羊羹一個進呈

中には、実際に現地に行くことで割引などの特典を受けることができるものもある。

大森ファーム・大森雄介さん:
安来市の方や近隣の方にも使っていただいて、安来のことをどんどん知ってもらいたい

安来の魅力を発信するこのガチャ。実は参考にしたご当地ガチャが鳥取にある。

松尾直明記者:
琴浦町でもご当地ガチャがあります。中から出てきたのは地元企業のバッジやシールです

鳥取・琴浦町の道の駅にある「コトウラ星人ガチャ」。その中身は、安来ガチャと同じ、町内にある企業の経営者のイラストシール。地元畳店の経営者もポップな印象に。バッジ付で200円。
制作した光本さんに売れ行きを聞くと…

(Q.売れた数は?)
制作者・光本朋広さん:

2021年の9月から販売して、550個

半年で550個!予想を上回るハイペースだという。

制作者・光本朋広さん:
コロナ禍だが、琴浦町の中で魅力的なお店がたくさんあるので、面白く宣伝しようと思い、考え付いた

コロナ禍で苦しむ商店街を盛り上げようと、町の商工会青年部のメンバーと企画して作ったという。シールになった田宮畳店。実際にシールと本人を比較すると、確かにそっくり!

田宮畳店・田宮祥一社長:
ぼく頭が大きいのですが、そこも(笑)。目とかよく似てると言われる。かわいらしいキャラなので、親しみ持って、この人なら電話してもいいかなと思ってもらえたら

シールだけじゃない真珠の入ったガチャも

一風変わったガチャは松江市にもある。

柳瀬友美記者:
こちらのガチャから出てきたのは真珠です

雑貨店の前にあるのは、真珠のアクセサリーのガチャ。来店客に楽しんでもらいたいと2021年11月から置かれ、月平均で30個、多い月では約100個が売れているという。

グラッピーノ・藤原望さん:
お目当てのものが出なかったりすると、もう一回やってみようかなということで2回3回やられるお客さんもおられます

入っているのは、1年間の品質保証付きの国産あこや真珠。5mmから7.5mmの小さな粒ではあるが、どれも1,000円以上の価値があるという。

子どもから大人まで楽しめ、買い物心をくすぐるガチャガチャ。コロナ禍の工夫で、地元の経済に元気を送る。

(TSKさんいん中央テレビ)

TSKさんいん中央テレビ
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