突然の雨や、スマホのバッテリー切れ…。
お出かけの時に困った経験はないだろうか? そんな時に役立つサービスがどんどん増えている。

自転車、スマホ充電、傘…「シェアサービス」が続々登場

井戸 和也 記者:
いよいよ再開した「ポロクル」。初めての"通勤日"のきょう、多くの自転車が貸し出されています

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4月9日、札幌市中心部で、自転車を共同利用するサービス「ポロクル」の今シーズンの利用が始まった。

利用者:
雪解けした後すぐに始まって欲しかったので、本当にありがたい。助かっています

利用者:
便利に使わせていただいています

利用者:
目的地に着いたときに、止める場所を考えなくていいので便利に使っています

「借りたい場所にポロクルがない」という声にこたえ、今シーズンは新車70台を導入した。あわせて480台となり、ますます便利になりそうだ。
駐輪場も中心部にある大型商業施設「大通ビッセ」前に新たに設置し、合わせて53か所になった。さらに、自転車も進化していた。

"手間"が軽減 簡単! サービスも進化

井戸 和也 記者:
従来のポロクルは、スマホで予約をしたあと、4桁のコードを入力して使っていました

今までのポロクルは、アプリで予約後、4桁のパスコードを入力し使っていた。しかし、新しいポロクルは…

井戸 和也 記者:
新しいポロクルは、予約した後、自転車の開始ボタンを押し、スマホでQRコードを読み込むだけ。それだけで鍵が開きます

また鉄製だったカゴも、すべて軽い樹脂製に交換した。

今、このように、まちなかで手軽で便利に使える新しいサービスが、続々と登場している。

バッテリー不足、突然の雨…誰もが経験「困った」に応えるサービス

「チャージスポット」は、街中でスマホなどのバッテリーがなくなった時に重宝する、スマホ充電レンタルだ。

札幌市内のコンビニエンスストアや、JRや地下鉄を中心に設置されている。一度借りたら充電しながら移動でき、他のスポットに自由に返すことができる。

続いては2022年から始まった、"日常の困った"を解消するサービスをご紹介する。
お出かけで怖いのが、突然の雨だ。傘を持っていない時はどうしているだろうか?

市民:
コンビニで(傘を)買います

市民:
コンビニで買います。一人暮らしだけど家に7本くらいあります

仕方なくビニール傘を買っていた人も、もう必要ない!

井戸 和也 記者:
大通駅19番出口の近くにあるこちらの傘ですが、実はこれ、レンタルできる傘なんです

2022年3月から、地下鉄駅や区役所などで始まった傘のシェアリングサービス「アイカサ」。

「アイカサ」を札幌で運営 加藤 善也 社長:
アイカサとは、1日24時間何回借りても返しても、70円で利用できる傘のシェアリングサービス

利用料は24時間で70円、定額利用なら1か月280円だ。スマホの専用アプリで決済方法を登録する。傘立てから傘を選んでQRコードを読み取ると、傘を使えるようになる。

返すのは、アイカサの傘立てならばどこでも大丈夫。傘立てにあるQRコードを読み取るだけで、返却が完了する。

年間約8000万本消費されるビニール傘…「観光都市として」できること

加藤さんは、全国で年間約8000万本ものビニール傘が消費されている現状をみて、札幌市内でも「アイカサ」を始めた。

「アイカサ」を札幌で運営 加藤 善也 社長:
雨が降った次の日に、道路とか公衆トイレにビニール傘を捨てる人をよく見かける。観光都市としてはどうなのか?との思いから、札幌にも傘のシェアリングサービスを展開したいと始めました

「アイカサ」があるのは、地下鉄や区役所など20か所だが、年内に50か所以上に増やす予定だ。

紛失したり置き忘れた時は、アイカサの「専用アプリ」で紛失申請をする。紛失手数料が864円かかるとのことだ。ただ、アイカサの傘を「落とし物」として警察に届けると、警察からアイカサに傘が戻ってくるという取り決めになっているということだ。

(北海道文化放送)

北海道文化放送
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