今話題のグルメからヒットの理由を探すコーナー「うま撮」。

今回は、第4次ブームで大注目、インパクト大の個性的な「進化形グルメハンバーガー」のヒットの理由を調査する。

肉汁に絡む滝のような大量のチーズ

いまハンバーガー業界は、テイクアウト需要の高まりから大人気。
年間の支出金額(二人以上の世帯)は、統計を取り始めた約20年で過去最高になっている。(出典:総務省統計局「家計調査結果」)

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そのため、新店舗も続々とオープンし、個性的なメニューがいろいろと登場している。

フードジャーナリスト・里井真由美さん:
ハンバーガーはいま第4次ブームがきています。その特徴は、見た目からインパクトのある「進化形グルメバーガー」

トレンドは、とにかくインパクトが強い個性的なハンバーガー。

まずは、4月3日にオープンしたばかりの店「Kurodo's Burger」(東京・杉並区)。

インパクト大の人気バーガーが、チーズたっぷりの「キング・オブ・チーズバーガー」1590円。

渡邊渚アナウンサー:
うわ~スゴい!チーズが大量、もう滝のようです

中を割ってみると、あふれ出るジューシーな肉汁にとろっとろのチーズが絡みついている。
早速、このチーズバーガーのヒットの理由をうま撮する。

パティの上にのっているのは、タマネギとトマト。
そして滝のように流れる、このとろ~っとしたチーズは、「モッツァレラ」「ゴーダ」「チェダー」3種類のチーズをブレンド。絶妙なとろみ具合の秘密は、「牛乳」を加えて調整しているから。

男性客からは「すごくトロッとしていて、 チーズ自体コクがあってすごくおいしかったです」、女性客は、「思ったよりチーズが多くてびっくりしました。 チーズフォンデュ食べているようなイメージ」という声。

そして、チーズに絡まるのはたっぷりの肉汁だ。このジューシーさにも理由がある。

肉は、360度全方向から加熱できるスチームコンベクションオーブンを使って一気に焼き上げ、うまみを閉じ込める。

肉は、食べ応えのあるアメリカとカナダの牛肉を使用し、さらにうまみをプラスするため国産牛もブレンドしている。

渡邊渚アナウンサー:
お肉がしっかりかみ応えがあって、かめばかむほど肉汁がじゅわ~っとあふれ出る感じです。 チーズはコクがあってお肉のうまみを引き立てますね

また、この店では、スパイシーミートソースを豪快にかけた「ミートスプラッシュバーガー」1590円も人気になっている。

四角い食パンの進化形グルメバーガー

進化形グルメバーガーを出すお店はほかにもある。
「BAKERY&BURGER JB'sTOKYO」(東京・渋谷区)のメニュー表を見ると…

渡邊渚アナウンサー:
ハンバーガーが390円ですって!安い!

早速、そのハンバーガーを注文してみた。

渡邊渚アナウンサー:
あ、バンズが四角い!食パンですね。 お肉も厚みがあってジューシーそうです。おいしそ~!

このハンバーガーを求め、ランチ時には多くの女性客が訪れていた。

そのヒットの理由をうま撮する。

四角いパンの中には、自家製マヨネーズ、パティ、ケチャップ、ピクルス、ブラックペッパーのみ。シンプルだが王道の味わい。

訪れた女性客からは、「めちゃめちゃおいしいです。肉汁が出てくるし、結構ジューシー」「肉汁がパンの方にもひたるくらいすごくあふれていて、すごく満たされました」という声が。

アメリカ産の赤身牛肉を85%、和牛の脂15%をブレンドすることで、肉汁もたっぷり出て、強いうまみと甘みが味わえるとのことだ。

この肉をおいしく仕上げるには、焼き方にポイントがある。

渡邊渚アナウンサー:
上から押しつぶして焼いています


丸い形の肉を鉄板にのせてから、潰して焼くことで、外はカリっと、中はほろ~っとおいしく焼き上がる。

また、使用している食パンは、店内で手作りすることで低価格を実現。普通のバンズと比べてしっとりもっちりした食感になっている。

渡邊渚アナウンサー:
カリッと香ばしさもあって お肉がみっちりたっぷり入っているのでジューシーです

意外な組み合わせ!アップルパイと牛肉を挟んだバーガー

食のセレクトショップ「DEAN&DELUCA」で人気なのが、「ドーナツサンド ケイジャンチキン」620円。具材を挟んでいるパンの部分が、きなこ砂糖をかけた焼きドーナツになっている。

このドーナツを半分に割った中にピーナッツバターを塗り、レタス、スパイスをきかせたケイジャンチキン、さらにトマト、ベーコンをのせていただく。

渡邊渚アナウンサー:
きな粉とピーナッツバターの甘みと ケイジャンチキンのスパイスがきいていて、甘塩っぱいのがクセになります

続いては…

渡邊渚アナウンサー:
うわ~、スゴいボリューム! スイーツみたいな見た目です!

J.S BURGERS CAFE新宿店・山崎光一さん:
中にアップルパイを挟んだハンバーガーです

これは、2022年の2月に登場した「カリフォルニア アップルパイバーガー」1716円。

使っているのは、うまみたっぷりで牛肉本来の味わいが楽しめる「アメリカ産牛バラ肉」100%。そこに、和牛の脂を練り込みコクと奥行きをプラス。

モチッとした食感でコクのあるモントレージャックチーズとともに、キャラメルレモンバターで仕上げたリンゴをのせて焼き上げる。

これをバンズにセットしたら、インパクト大のアップルパイをドンと置き、さらに、酸味のあるリンゴヨーグルトとベリーソースをかける。

果たして味のバランスは合うのだろうか?そのヒットの理由をうま撮する。

食べた客に話を聞くと、「めちゃくちゃ合ってます」「すごくおいしかったです」「おいしいですね」「甘いのとしょっぱいのが いい感じに混ざり合ってて融合していておいしいです」という声。

実際に食べてみると、

渡邊渚アナウンサー:
うん、甘い。ん?ううん、しょっぱい! どういうこと?
アップルパイのカスタードの甘み、 お肉の塩気とうまみもするし、いろんな味が口の中でたっぷりです。だけど、このソースの酸味がすべての具材をひとつにしてくれていますね

(「めざましテレビ」4月11日放送より)