新型コロナウイルスの影響で、文化祭などの学校行事が中止・縮小され、ダンス部や軽音学部の生徒たちは日頃の練習の成果を披露する機会が減少。

そんな高校生たちに思う存分パフォーマンスしてもらおうと、地域の大人と学生が協力した音楽イベントが開催された。

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「思う存分パフォーマンスしてほしい」と企画

嘉手納高校・ダンス部 謝花輝愛さん:
1年ぐらい、たくさんの人の前ではやっていなかったので、緊張しました

読谷高校 大城琉海さん:
すごい楽しかったです。人生でこういう経験ができて、とても良かったと思います

「私たちは地元が大好きです」と銘打たれたサクラフェスティバル。イベントを企画したのは、読谷村出身の知花真斗さんだ。

さくらフェスティバル実行委員長 知花真斗さん:
自分が小学校、中学校、高校とスポーツ野球でかなり、地域の人たちにお世話になっていたので。地域の大人として、次は子どもたちに恩返ししていかないと

知花さんは、新型コロナの影響を受ける高校生が日頃の練習の成果を発揮できるイベントを開催する事で、地域の人たちから受けた恩を返そうと企画した。

出演するのは読谷高校と嘉手納高校の生徒で、その中の9人が「自分たちにも手伝わせてほしい」と、実行委員として運営に加わる事になった。

嘉手納高校・生徒会長 冨着悠斗さん:
皆で集まって何かをするというのがあまりなかったので。皆の役に立てたら、盛り上げられたらなという気持ちで参加している

さくらフェスティバル実行委員長 知花真斗さん:
学生と話して、SNSでの集客の仕方など僕たちにはない発想だとか、学生の明るさは元気になりますね

ステージ本番に向け意気込み

本番まで2週間となる中、実行委員はイベントに出演する学生に会うため、嘉手納高校へ向かった。

読谷高校 松田優真さん:
ダンスの意気込みを聞かせてください

嘉手納高校・ダンス部 仲松音乃さん:
イベントとかが減っていく中で、私たちのダンスを観て色んな人が楽しんでくれたらいいなと思います

イベントには、ダンス部や軽音学部だけでなく様々な部活も参加した。

嘉手納高校・生徒会長 冨着悠斗さん:
スナッチとクリーン&ジャークを披露して、子どもたちにクリーン&ジャークをやってもらう予定です

嘉手納高校・ウエイトリフティング部 喜友名瑞華さん:
ウエイトリフティングを皆さんに知ってもらえるようなステージにしたいと思っています

嘉手納高校・生徒会長 冨着悠斗さん: 
運営としても思いに応えられるように、その人たちの活躍の場を最大限活かせるような形で作っていきたいと、思いを聞いて引き締まりました。地域に支えられた思いを継承していってほしい

楽しみ、力を出し切る 受け継がれる思い

本番当日。会場では雨の中、最後の準備が行われていた。

嘉手納高校・生徒会長 冨着悠斗さん: 
やっと本番が近づいてきたという感じで、とても緊張している。出演者たちが精一杯実力を出せるように頑張っていきたいと思います

願いが届いたのか、本番が始まる頃には上空に太陽が。

さくらフェスティバル実行委員長 知花真斗さん:
嘉手納高校、読谷高校、そして地元に恩返しする意味で楽しみましょう

嘉手納高校・生徒会長 冨着悠斗さん: 
頑張るぞー!

イベントでは高校生のど自慢、ダンス部のステージ、ウエイトリフティングのパフォーマンスが披露された。

嘉手納高校・ダンス部 仲松音乃さん:
色んな人が拍手とかくれて、楽しいなと思いながら踊りました

この春卒業した3年生にとっては高校最後のステージとなった。

読谷高校を3月に卒業 柿迫優姫さん:
3年間頑張ったことが全面に出せた。伝わったと思います

読谷高校を3月に卒業 町田晴香さん:
やってきた事が出せる場だったので、最後にとても素敵な思い出になりました。将来、自分もこういう立場になった時に、企画をしたり運営に関わったり、貢献できるような立場になれたらいいなと感じました

さくらフェスティバル実行委員長 知花真斗さん:                       地域に支えられたことを、大人になって読谷・嘉手納の地元の人間として、継承していくような子になってほしいと思っています

大人から高校生へ。地域を思うバトンはしっかりと受け継がれた。

嘉手納高校・生徒会長 冨着悠斗さん: 
濃い青春の1ページになって、やってよかったなといい思い出になりました。後輩に受け継ぐ事を第一にして、嘉手納高校と読谷高校だったり、地域が盛り上がるような感じにしていきたいと思います

(沖縄テレビ)

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