おいしく進化し続けている「フレンチトースト」。まるでプリンのようにトロトロのものや、ロールケーキのように巻かれたもの、ひんやり新食感のものまで登場している。

イタリアンレストラン・サイゼリヤでも3月からフレンチトースト(400円)を発売。パンの中心までしっかり卵液がしみこんだ、ふわふわの食感が人気の秘密だという。

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フレンチトースト研究家・宮田一輝さん:
フレンチトーストは時代の時々に合わせて進化をし続けていっている食べ物だと思います。最近では高級食パンを使うなど、パンにこだわったプレミアムなフレンチトーストが出てきました

大手ハンバーガーチェーンや居酒屋までフレンチトーストを作る時代に突入!

めざましテレビでは、プレミアムフレンチトーストの“ふわとろ食感”の秘密をスゴ撮した。

高級食パンにこだわり!

大手ハンバーガーチェーン「モスバーガー」が3月24日から発売する「バターなんていらないかも、と思わず声に出したくなるほど濃厚な食パンで作った『フレンチトースト』」(250円 ※9月中旬まで ※一部店舗を除く ※店舗では午前10時半までの販売 ※冷凍は終日注文可)。

モスバーガー商品開発部・堤由貴さん:
昨年発売した高級食パンが人気でして、フレンチトーストなら食パンのおいしさを最大限に生かせると思い作りました

使っているのは去年、約40万斤を売り上げた1斤600円の高級食パン。この食パンを使うことで、ふっくらもちもちのフレンチトーストに仕上がるとのことだ。

ナイフで切ってみると、表面は黄色になっているが、中心部分はパンの色が残り、白いままに。
一体どのように作っているのかというと…

まず食パンを厚さ約3cmにして半分にカットしたら、牛乳が多めの卵液に手作業でつけていく。

卵液につける時間はわずか1秒。つける時間を短くすることで染み込みすぎないようにし、高級食パン本来の食感と味を生かすというのがおいしさのポイントだという。

オーブンで焼いたら完成!そのお味は…

渡邊渚アナウンサー:
モッチモチだ!しっかりパンの小麦の風味が残りつつ、バターのジュワッとした感覚が味わえます

ひんやり“アイス風”の専門店

続いては、グランスタ東京内に3月にオープンしたフレンチトーストのテイクアウト専門店「Ivorish グランスタ東京店」の「フレンチトーストロール」(540円)。

割ってみると、くるくると巻いた状態に。フレンチトーストで自家製のラズベリージャムやメープルシュガーのムースなどを包んで作っているという。

渡邊渚アナウンサー:
フレンチトーストが、生地は薄いんですがしっかり噛みごたえがあって、中のクリームのなめらかな食感もしっかり味わえます。

おいしさの秘密は、厚さ9mmと薄くカットして作ったフレンチトースト。この薄さのため、バランスのいい食感になるのだという。

フレンチトースト専門店は他にも…

2021年7月、東京・麻布十番にオープンしたのは、石川県金沢市発祥のテイクアウト専門専門店「PAPAN GA PAN」。バニラ、チョコバナナ、オレオなど常時10種類のフレンチトースト(378円~)を販売している。

販売しているのはすべて冷凍されたフレンチトーストで、食べるときは、10~30分ほど常温で解凍すると、“ひんやり新食感”を味わうことができるという。

渡邊渚アナウンサー:
表面だけやわらかくて、中はギュギュギュと詰まっている感じで、バニラアイスを食べているような感覚です

12時間つけこみで「プリンのような…」

渋谷にある京風もつ鍋が人気の居酒屋「もつ吉 渋谷店」でも「高級フレンチトースト メープルシロップ」(1200円)を販売。

約5cmと分厚くカットされたフレンチトーストは、切ってみると中がトロトロの仕上がり!

渡邊渚アナウンサー:
う~ん!とっても濃厚でパンに染み込んでますね。ふわふわとろとろで食感が本当にプリンみたいにやわらかいです

使っているのは、生クリームをふんだんに使った1本920円の高級食パン。このふっくらとした食パンに卵液がしっかり染み込み、“プリンのような食感”に変身するというが…

まず、厚さ5cmに切った食パンを卵液につけていく。

もつ吉渋谷店・登神達朗さん:
牛乳を通常の約2倍以上使っておりまして、約12時間、一晩つけてる状態になっています

食パン1枚あたり約270ccの卵液につけると、卵液がどんどん食パンに吸い込まれていくのがわかる。

2時間ほどたった時点で、卵液の量はおよそ半分に。つける前は176gだった食パンは、さらに12時間後になると425gに!卵液がたっぷり吸収され、約250gも重くなっていた。

無塩バター15gを熱したフライパンへ入れてしっかり溶かし、フライパン全体に行き渡らせたら、ここに食パンを投入。

片面を5分弱火で焼き、裏目も同じく弱火で5分焼けば完成!12時間漬け込み、必要以上加熱しないことで、とろとろな“プリンのような食感”に仕上がるのだという。

ぜひお試しください。

(「めざましテレビ」3月22日放送分より)