参議院は2日午後の本会議で、ウクライナに侵攻したロシアを非難する決議を採択した。反対したのは、れいわ新選組だけで、“親ロシア派”として知られる日本維新の会の鈴木宗男参議院議員も賛成した。
鈴木宗男氏は、ロシアのウクライナ侵攻について、自身のブログの中で「ゼレンスキーが大統領になってからミンスク合意、停戦合意を履行しなかったことが今日の事態を招いている。3年前から誠意を持って話し合いをすればロシアが動くことはなかった。いわんや10月23日、自爆ドローンを飛ばしたことが緊張関係を増大させた」「一方的にロシアを批判する前に、民主主義、自由主義は約束を守るが基本である。その約束を守らなかったのはどの国で、誰かを何故メディアは報じないのか」などと持論を展開している。
宗男氏は、2日の維新の会合で「鈴木は『ロシア擁護』だとか『プーチンのポチ』だとかSNSで書かれている」「私は『雨が降っても悪いのは鈴木宗男だ、雪が降っても悪いのは鈴木宗男だ』と叩かれた経験があるからびくともしないが、皆様に迷惑をかけることがあったら、何でも言っていただきたい」と述べた。
また「大事なのは外交は積み重ねであるし、約束は守るというのが大前提であるということ。それは両方に責任ある」と述べる一方で「今回のロシアの力による侵攻はあってはならない」と強調した。
宗男氏のブログでの記述をめぐっては、日本維新の会の藤田幹事長も2日の会見で「ロシアのプーチンの代弁者のようにミスリードで言われているが、私はそのようには考えない。ロシアの軍事侵攻に対してはしっかりと非難すること、停戦を呼びかける努力は日本国としてやっていくべきであるということをおっしゃられていると理解している」と述べている。