参院は3月2日の本会議で、ウクライナを侵攻したロシアを非難する決議を採択した。れいわ新選組は衆議院に続いて反対し、全会一致とはならなかった。
採択された決議は、ロシアのウクライナ侵攻について、「武力の行使を禁ずる国際法の深刻な違反であり、国連憲章の重大な違反である」と指弾。
さらに、「力による一方的な現状変更は断じて認められない」、「欧州にとどまらず、アジアを含む国際社会の秩序の根幹を揺るがしかねない極めて深刻な事態である」と強い懸念を示した。
そして、「ロシア軍による侵略を最も強い言葉で非難する」と表明し、「ロシアに対し、即時に攻撃を停止し、部隊をロシア国内に撤収するよう強く求める」と表明した。
一方、れいわ新選組が反対したため、衆院に続き全会一致とはならなかった。れいわ新選組は、2月28日の声明で、「一刻も早く異常な事態を終わらせようという具体性を伴った決議でなければ、また、言葉だけのやってる感を演出する決議になってしまう」「形式だけの決議は必要ない、意味がない」などとしている。
自民党の高木毅国対委員長は1日、「国内でも国際社会でも一致結束して非難している中で、乗ってこないのはいかがなものか」と批判している。