現役メジャーリーガーは現地でどんな生活をしているのか。

2月27日放送の「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)3時間SPでは、現役メジャーリーガーでミネソタ・ツインズの前田健太選手、シンシナティ・レッズの秋山翔吾選手、ボストン・レッドソックスの澤村拓一選手がスタジオに登場。所属球団やホームタウン、3人のアメリカでの生活ぶりを比較した。

アメリカのノリは違う!?

アメリカ・カナダで30球団がしのぎを削るメジャーリーグ。チームによってホームタウンの住環境や食文化、ファンの気質など特色が大きく異なる。

昨年、ボストン・レッドソックスに移籍した澤村選手は、中継ぎの大黒柱としてチームの地区優勝に大きく貢献した。

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その地区優勝で、日本と違うアメリカのノリに驚いたと澤村選手は言う。堅苦しい挨拶などがないまま、クラブハウスのような場所で催されたシャンパンファイトを初体験。まるでクラブのような雰囲気や選手たちのノリに驚いたそう。

現在、元メジャーリーガー・上原浩治さんのYouTubeでアシスタントをしているという上田まりえさんは、澤村さんへの伝言を上原さんから預かってきたと言い、「髪切れや!なんでやねん、喝!喝や!」と伝える。

澤村さんが今、髪を伸ばしているのは、「アメリカの美容室が嫌で、ずっと行けなかった」からだそうで、番組MC・浜田雅功さんに「日本で切るの?」と聞かれると、「ここまで伸ばしたら、1回いけるところまでいってみようかな」と笑う。

上原さんが澤村さんの髪の長さを気にしていると上田さんは言うが、「メジャーリーガー時代の上原さんももみあげすごかったですからね」と苦笑した。

アメリカでのノリについては、前田選手は「ツインズはたくさんのミラーボールが天井に付いている場所で、勝ったら真っ暗にして音楽をガンガンに流して盛り上がっている」と明かす。

秋山選手も勝利後には、色とりどりの照明とスモークでMVPに選ばれた選手が祝われ、一言話した後にドラを鳴らすという習慣があると話した。ドラを鳴らす体験は、2度ほど経験したことがあるという。

“マエケン”の大谷翔平とのリベンジ

昨年番組に出演した際、前田選手が大谷翔平選手との対決を振り返り、「データでスライダー打ってないと言われてスライダー投げたら打たれたんです。球団に騙された…」とグチをこぼし、チェンジアップを投げなかったことを後悔していた。

そんな前田選手にリベンジのチャンスがやってきたのは、2021年7月。MVPに輝いた大谷選手と3度対戦。第一打席はストレートの三振、第二打席は因縁のチェンジアップを投げ、セカンドゴロ。第三打席もチェンジアップを投げ、大谷選手を3打数ノーヒット2三振と抑え込んでリベンジに成功した。

この対決を前田選手は「真っ直ぐとチェンジアップだけでうまく抑えられた」と自慢げだが、大谷選手が番組を見ていたらチェンジアップを警戒されるかもしれないと、試合中に不安がよぎったと明かした。

ホームタウン、どこが都会?

澤村選手が所属するボストン・レッドソックスはリーグ優勝14回、ワールドシリーズ9回制覇の名門。これまでに上原さんや松坂大輔さんをはじめ、数多くの日本人メジャーリーガーも所属。

ホームグラウンドのフェンウェイパークは、敷地の都合上レフトまでの距離が短く、非常に変則的な形状のため、ホームランが多発しないよう、レフトスタンドには高さ11.3メートルの巨大フェンス“グリーンモンスター”がそびえ立つ。

さらに、全米一熱狂的なボストンっ子ファンが集まるチームとしても有名な場所。そんな本拠地ボストンは、アメリカ独立革命発祥の地でもあり、最も歴史のある街の1つでハーバード大学をはじめとする名門大学が数多く存在する。

前田選手が所属するミネソタ・ツインズは、リーグ優勝6回、ワールドシリーズ3回制覇。ホームグラウンドのターゲットフィールドは全面天然芝の美しい球場。

本拠地のミネアポリスは“アメリカの冷蔵庫”と呼ばれるほど、冬が長く寒い。そのため、フィールド内は全て床暖房が完備され、シーズンを通して快適にプレーできるようになっている。

ミネアポリスのあるミネソタ州は、豊かな自然と都市部が共存し、その美しい街並みから「全米で最も住みやすい州ランキング」のベスト3に常に入っているという。

秋山選手が所属するシンシナティ・レッズは、リーグ優勝9回、ワールドシリーズ5回制覇で、秋山選手はレッズにとって初めての日本人選手となる。

そして、秋山選手がレッズに入団したことで、日本人メジャーリーガーがメジャー全30球団を制覇。

レッズのホームグラウンドは、グレート・アメリカン・ボールパーク。雄大なオハイオ川が真横を流れている。右中間スタンドには2本の煙突が設置され、レッズ選手がホームランを打つと花火が打ちあがり、1つ三振を取ると炎が噴き出す。

秋山選手は「あれが11個、1日にチームが奪三振取れたら観客のピザが無料になったりします」と話す。しかし、煙突でボヤ騒ぎが起きたり、風向きによって煙で球場にもやがかかったりすることもあると明かした。

この3チームの中でどこが一番都会か?論争では、ボストンが一番都会であることは3人が納得。だが、仲が良く互いの家を訪れたことがあるという前田選手は、秋山選手が住む家が「森の中」で、自分は「都会」だと言い張り、浜田さんが止める一幕も。

都会なボストンだけれど前田選手は、“恐怖”を味わったこともあるという。

「ボストンはめちゃくちゃヤジられる。ワールドシリーズでブルペンに入っていたんですけど、ボストンファンが『前田死ね!』ってずっと。最初から『死ね』だと見ないから、優しく『前田、前田』って呼んで、ドジャースの時だったので、ファンかなと思って見たら…」と振り返り、下品な言葉を投げかけられた経験があると語った。そして「呼ばれても見ちゃいけない、見たら負け」と訴えた。

アメリカンドリーム実現?メジャーリーガーの自宅

3人の気になる自宅についても紹介。

サウナ・ジャグジー完備の自宅で暮らしているという前田選手。自宅はロサンゼルスにあるため、「プールやジャグジー、トレーニングルームやサウナを上手く活用しています」と話す。

ボストンで賃貸住まいの澤村選手は、徒歩2分で球場まで行けるのが自慢だそう。「途中からキックボードを買って球場に行っている」と明かすが、その姿は野球選手とは思えず、浜田さんも「絶対、野球選手ちゃうやん!」とツッコんだ。

秋山選手自慢の自宅は「鹿の集まるパティオ」。家の裏側には鹿やアライグマ、リスなど動物が集まり、自然豊かな場所で日々を過ごしているという。

最後に、番組から前田選手へプレゼントも。以前、番組に出演した際、「学生時代にファンだった広末涼子さんに会いたい」という前田さんの願いを叶えるため、番組は広末さんのモノマネをする沙羅さんと電話をつなぐドッキリを敢行。

「本当に信じていた」と落ち込む前田さんに、今回番組は“本物”の広末さんから前田さんへのメッセージを授かった。

そして、前田選手が試合にいつも欠かさず持って行っている浜田大明神に広末さんからの願いも込めてもらい、前田選手は大喜びで、そのプレゼントを受け取った。

さらに、澤村選手と秋山選手には浜田さんからの念を込めてもらい、浜田大明神をプレゼント。

“浜田大明神”をお守りに、3人の来シーズンでの活躍にも期待したい。
 

(『ジャンクSPORTS』毎週日曜日夜7:00~8:00放送)