FIBA女子ワールドカップ2022予選開催に伴う休止期間を経て、女子バスケットボールWリーグは、約1カ月ぶりのレギュラーシーズン再開となった。

第13週は、2月19日(土)と20日(日)の2日間、2つのカードが行われた。

今回は、静岡市中央体育館で行われたシャンソン化粧品シャンソンVマジック対アイシンウィングスの試合をピックアップする。

アーリーエントリーの大学生選手が活躍! アイシン1勝1敗と踏ん張る

チーム創部60年、5年ぶりのホーム静岡でのリーグ開催となったシャンソン
チーム創部60年、5年ぶりのホーム静岡でのリーグ開催となったシャンソン
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シャンソンのホームタウンである静岡市での開催は実に5年ぶり。GAME2の前には、シャンソンのチーム創部60年の記念セレモニーも行われた。

GAME1はアイシンが先行して試合に入るも、シャンソンはキャプテン小池遥選手、ルーキー吉田舞衣選手が高確率の3ポイントシュートを決め勢いに乗り逆転。78-73でホームゲームを勝利で飾った。

GAME2もアイシンが立ち上がり先行しリードを奪う。シャンソンに追い上げられても、この日は最後までやるべきことを遂行したアイシンが、78-66で見事勝利。勝利に大きく貢献したのが、アーリーエントリーで加入したアイシンの2人の新人選手である。

アーリーエントリーとは、Wリーグにおける将来の活躍が期待される選手に早期の活動の場を提供し、育成とリーグの戦力向上を図る制度である。

契約が内定している選手は、試合の出場に必要な条件が整い次第、試合への出場が可能となる。今季は2022年1月1日より出場が可能になった。

アーリーエントリーながらGAME1ではチーム最多得点を獲得した峰晴寿音選手
アーリーエントリーながらGAME1ではチーム最多得点を獲得した峰晴寿音選手

大阪人間科学大学から加入した峰晴寿音選手は、GAME1でWリーグ初出場、スターター起用となったがその采配に応え、チームハイの16得点。GAME2も続いて16得点の活躍だった。

もう一人は、立命館大学から加入した梅田彩香選手。GAME1では9得点。GAME2ではスターターで出場し、18得点の活躍とこちらも期待に応えてみせた。

同じくアーリーエントリー、GAME2では18得点の梅田彩香選手
同じくアーリーエントリー、GAME2では18得点の梅田彩香選手

アイシンは12月26日以来の実戦となったが、新たに加入した選手たちが躍動し、今シーズン5つ目の白星を掴んだ。

キャプテン酒井彩等選手がコントロールし、遠藤桐選手や荒木紫菜選手も要所でシュートを沈めた。

チームをコントロールし勝利を掴んだキャプテン・酒井彩等選手
チームをコントロールし勝利を掴んだキャプテン・酒井彩等選手
ベテランらしいプレーで勝利に貢献した野町紗希子選手
ベテランらしいプレーで勝利に貢献した野町紗希子選手

またアイシンで唯一、全ての試合でスターターを務める江良萌香選手もしっかりと役割を果たした。

そして11年間プレーしたトヨタ紡織サンシャインラビッツから、今シーズン中川文一ヘッドコーチと共に移籍してきた野町紗希子選手も、ベテランらしいプレーで勝利に貢献した。

今季からアイシンの指揮官となった指導歴50年の中川文一HC
今季からアイシンの指揮官となった指導歴50年の中川文一HC

プレーオフ進出は8チーム…残り4枠へ熾烈な争い

レギュラーシーズンはWリーグ全13チームの総当たり戦が行われ、上位8チームがプレーオフへと進出する。

現段階でプレーオフ進出が決まっているのは、富士通レッドウェーブ、ENEOSサンフラワーズ、トヨタ自動車アンテロープス、デンソーアイリスの4チーム。残り4つの枠を争う展開となっている。

第13週の2試合でシャンソンは12勝10敗、アイシンは5勝11敗となった。レギュラーシーズンも終盤に差し掛かり、1試合の重みがより増す時期になった。

2月26日(土)、シャンソンは日立ハイテククーガーズ(6勝12敗)と、アイシンはトヨタ紡織サンシャインラビッツ(12勝8敗)と対戦する。

船岡未沙希
船岡未沙希

東京フイルム・メート フリーランス 実況 インタビュー newsアナ
唐津生まれ魚育ち🐟
バスケと浜田省吾さんをこよなく愛しています✌︎
両膝前十字靭帯断裂→明治大学男子バスケ部主務🏀
スポーツと虎と料理と読書とHUMMERが好き
今年の目標は船舶免許を取ること⛴
私は本物になりたい◎
我が道をゆくがモットー🕶