新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた飲食店や生産者を救うユニークな自動販売機が、高知市に設置された。
高知自慢の特産品が24時間いつでも買うことができる。
川辺世里奈アナウンサー:
とさのさとから3分ほど歩いた通りです。道沿いに見えてきたのが「自販機ギャラリー御座」。自販機が何台か並んでいますが、どんな場所なのでしょうか
コロナ禍でも旅気分を…冷凍ピザを自動販売機で
高知市北御座で販売を開始した5台の自動販売機。飲み物だけでなく、お菓子にうどんと、ラインアップ豊富。
まず目を引くのが、コロナ禍で旅気分を味わってほしいと、静岡県の「森の工房マミー・ピザ」とコラボした、全国でも珍しい冷凍ピザの自動販売機。
川辺世里奈アナウンサー:
静岡名物の「浜松餃子ピザ」を買いたいと思います。タッチパネルで選ぶんですね。出てきました。パックに入っているんですね。冷凍された餃子が乗っています
ピザは電子レンジで2分加熱し、オーブンで10分焼くとできあがり。
生地はもちもちで、餃子の皮はパリパリ。旨味が口いっぱいに広がる。
さらに、冷凍ピザ自販機の隣にあるのは…
サンガリア商事・片岡拓也専務:
大きいしんじょう君のラーメンやドレッシングとか、チップスとかもベルトで(取り出し口まで)運ぶタイプになっていますので、いろんな形のものでも販売できるお土産自販機みたいな形で
土佐の鰹のりや、鍋焼きラーメンも買えるこの自動販売機。
清涼飲料水の販売を行うサンガリア商事が、「コロナ禍で新しい販売の形を提案したい」と設置した。
売り上げ前年比1%未満…ピンチを新たな形で乗り越える
サンガリア商事では、新型コロナウイルスの影響で観光地に設置された自動販売機の売り上げが落ち込み、2021年、一時閉鎖されていた桂浜の1台の売り上げは前年の1%未満で、ほとんど売れなかった。
2021年の飲食店の休業や日曜市の中止を受けて考えついた、「高知の特産品が買える自販機」。
食べ物だけでなく、地元の人が作ったアクセサリーなども販売されている。
サンガリア商事・片岡拓也専務:
コロナでお困りの飲食店や、“こうしたものを売りたい”といった方々に、実際に自販機を見ていただいて、コラボした自販機を置いていきたい。高知の有名店の商品が、ここだったらテイクアウトで買えるというようになったら面白いなと
コロナ禍で生まれた次世代の自動販売機は、自粛疲れした私たちの生活をより便利に彩ってくれそう。
(高知さんさんテレビ)