全国で急激に広がっているオミクロン株。
高知県内での流行のピークや3回目のワクチン接種の効果について、高知市で遺伝子研究をしている医師を取材した。

高知県内のオミクロン株の流行ピークは1月末から2月頭まで

感染力が強く、全国でもデルタ株から置き換わりつつあるオミクロン株。

この記事の画像(6枚)

イギリスでは、クリスマスの準備を迎えた2021年12月中旬からオミクロン株の感染者が増加。1月4日、1日に20万人を超え、ピークとなった。

高知県内の感染状況はどうなるのか?
高知市のつちばし医学研究所で、新型コロナウイルスの遺伝子を解析・分析する武市牧子医師はこう予測する。

つちばし医学研究所所長・武市牧子医師:
アメリカやイギリスの例は、だいたい増え始めてから2~3週間でピークに達して、そこから抗体を持つ人が増えるので、2~3週間で(感染は)減ってくる。それからみますと、(県内は)1月末から2月頭にピークを迎えて、それから下がり始めると考えています

年末年始や成人式などで帰省が増え、感染が急増。
武市医師は、2~3週間たった1月終わりごろから2月頭にピークを迎え、1日の感染者数は200人を超えると予想する。

3回目接種は「交差接種」が効果的…副反応は軽症化

一方で、オミクロン株は毒性が弱いとも言われている。
従来の変異株は、変異の度合いが大きく重症化しやすいという特徴があった。
しかし、オミクロン株は...

つちばし医学研究所所長・武市牧子医師:
変異しているところをひとつひとつ見ていくと、軽い変異が多いということで、症状も軽いということですね

そのうえで武市医師は、感染対策として3回目のワクチン接種を勧める。しかも、違う社のワクチンを打つ「交差接種」が効果的と訴える。

つちばし医学研究所所長・武市牧子医師:
交差接種をすることによって、違う部分の抗体が強力にできますので、例えば1、2回目はファイザーで、3回目はモデルナという方が、より強い抗体を維持できる可能性はあると思います

ワクチンの3回目の副反応については...

つちばし医学研究所所長・武市牧子医師:
3回目になると抗体もある程度できていると思うので、副反応自体は、以前よりも軽症化するんじゃないかと思っています。
社会生活に大きな被害が出ますので、それを皆さん協力して早く乗り切るという、お互いさま、手を携えて早くワクチンを受けて収束させることで、経済も復活できることをわたしも願っております

(高知さんさんテレビ)

高知さんさんテレビ
高知さんさんテレビ

高知の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。