一枚の写真をきっかけに、知名度をあげつつある山陰柴犬。

全国へ育成の輪を広げようと、里親として活動する島根・大田市の家族と3匹の子犬がいる。TSKさんいん中央テレビが取材を続けるなか、旅立ちの時を迎えた。

1月23日、車から運び出された大きなカゴ。

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楫英俊さん:
またね、またね、またね。よしよしよし

生後2カ月3匹の山陰柴犬の子犬。別れの時。

山陰柴犬の虜になり…念願かなう

2021年12月7日。気持ちよさそうに、すやすや眠る3匹の山陰柴犬、生後2週間の映像。

山陰柴犬の虜になった一人、島根・大田市の楫英俊さんの家。
3匹のお母さんは「もなか」。楫さんが2020年から飼い始め、今回が初めての出産だった。

楫なおみさん:
主人がテレビで見たようで、それで気に入って、育成会のブログをずっと見てて、飼いたい飼いたいと思って、やっと飼うことができた

2匹の子犬が顔をくっつけて走る姿。
大山町のフォトグラファーが撮影し、奇跡の一枚とも呼ばれた写真をきっかけにメディアで紹介され、認知度がアップした山陰柴犬。

山陰の固有種として血統が受け継がれ、伝染病などで一時100匹を切るなど絶滅の危機もあったが、育成会の活動により飼育頭数は徐々に増え、現在500匹を超えるまでに回復した。

飼い主は、東は青森、西は九州など全国に広がっているが、依然として少ない状況となっている。虜になった楫さん夫妻も、山陰柴犬の広がりのため、3匹を新たな飼い主へ引き渡すことを決めていた。

1月20日、旅立ちの3日前、楫さんの家。

楫英俊さん:
日に日に大きくなってきて、可愛くなってきた。食いしん坊です。いっぱいごはん食べるんで、エサ代が大変なんですよ

2カ月前、わずか300グラムほどだった3匹。1月には体重は2kgを超え、動きも活発になった。

楫英俊さん:
この子は慎重派で、あとからあとからついてくる子ですね

楫英俊さん:
この子は優しい性格かな

楫英俊さん:
この子は活発ですね。ここらへんの言葉で、「しごんならん」っていうんですけど、しごんならんですね。やんちゃです

近づく別れ。どんな気持ちなのか…

(Q.あと3日、何をして過ごす?)
楫英俊さん:

3日ねぇ、寂しくなるけどな。いっぱい食べさせてあげたいと思います

寂しくならないよう…3匹にプレゼントも

迎えた旅立ち。

新しい飼い主:
温めてあげてるの?

楫さんが、3匹の子犬の為にもってきたもの。

楫英俊さん:
これ、お母さんの匂いがついたタオルなんで、寂しくなるかもしれんけ、ちょっとね

受け渡しは無事に終了。3匹はそれぞれ、鳥取市、大山町、松江市の新たな家に旅立っていった。

楫英俊さん:
可愛がっていただきたいですね。優しく優しく話しかけていただいて、小犬との一緒の生活を楽しんでいただければ

希少な種が絶えないよう育成された、人間のよきパートナー、家族として旅立った3匹の山陰柴犬。別れと出会い…育成の輪は全国へと広がっていく。

(TSKさんいん中央テレビ)