コロナで解雇された男性 洋菓子名店の運営チャンス掴む

東京に本店を構えるガトーショコラの名店が、2021年12月那覇市にオープンした。沖縄初出店となった店舗の運営を担うのは、新型コロナの影響で勤め先の飲食店から突如として解雇を言い渡された28歳の男性だ。男性には、店舗の経営を通して果たしたい使命がある。

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那覇市の国際通りにほど近い場所にオープンした「ケンズカフェ東京」。グルメサイトのチョコレート部門で8年連続1位に輝くなど、その味は折り紙付きで、中でも一番人気の特選ガトーショコラは、東京では予約から3か月待ちになるほどの人気商品だ。

稲嶺羊輔アナウンサー:
濃厚です!口の中で溶けるにつれて、カカオの風味がいっぱいに広がります

各都道府県に1店舗限定でフランチャイズを展開中の「ケンズカフェ東京」。沖縄でのエリア販売のチャンスを掴んだのが株式会社トレイブの代表、28歳の名嘉真大介さんだ。

株式会社T-ReIve代表 名嘉真大介さん:
どういう風に作られたのかという理念もすべて聞いたうえで、食べてみて一番美味しかった。これはもう絶対にやらないといけないと思ってここを決めた

かつて県内の飲食店グループで20代にして部長職を務めた名嘉真さん。順風満帆な日々は新型コロナの流行によって一変した。

株式会社T-ReIve代表 名嘉真大介さん:
だいぶ業績が悪くなってしまって破産し、2020年9月に解雇された。奥さんの両親に結婚のご挨拶に行った1週間後に解雇されたので、どうすることも出来ないというか…

会社設立 コロナで解雇された若者を積極的に採用

新たな就職先も見つからず、なんとか現状を打開しようと自ら会社を設立し飲食事業を開始。同じように新型コロナで職を失った若者を積極的に採用し、SNSを活用した戦略で着実に業績をあげてきた。

しかし今度は、入居先のホテルが閉業に追い込まれ店をたたまざるを得なくなったのだ。それでも名嘉真さんには、踏みとどまらなければならない理由があった。

株式会社T-ReIve代表 名嘉真大介さん:
瀬良垣カフェというレストランで10人くらい雇用していたんですけど、全員の雇用を守るために、このお店を始めたというのが一番の理由ではあります

ともに店を切り盛りしてきた仲間の雇用を維持するために選んだのが、知名度がありオープンまでの期間も短縮できるフランチャイズ店の開業だった。

ケンズカフェ東京 沖縄本店 仲村航太店長:
売り上げに向かってみんなで一緒に向かっていける、やりがいはとってもありますね

以前ホテルスタッフだった従業員:
地域の方といっぱい話をするチャンスがあるので楽しいです、また(ホテル時代とは)別の楽しみがあります

株式会社T-ReIve代表 名嘉真大介さん:
1年を通して、従業員からありがとうございましたと言われることが増えたんですね。少しずつ守れる人たちを増やしていきたい

民泊にカフェ…新たな事業にもトライ

2022年は名嘉真さんにとって更なるトライの年。本島北部の本部町に豊かな自然を活かした民泊とカフェを新たにオープンさせるほか、那覇市でもレストランを開業予定だ。

株式会社T-ReIve代表 名嘉真大介さん:
やっぱり地元の方々を雇用出来たり、その地元の方々が盛り上がっていけるようなところになればいいなというのが根底にあります

新型コロナに翻弄されながらも、一人の経営者として沖縄の経済を少しでも活気づけられるように…名嘉真さんは同じ志をもった仲間とともに、これからも歩んでいく。

(沖縄テレビ)