小中学校や空港…各地で無料配布の動きも

経済的な理由で生理用品を購入できないなど、社会問題にもなっている「生理の貧困」。女子大生たちが本音で語り合うワークショップが名古屋で開かれた。

女子大生A:
最近なんですけど、生理が半年くらい来なかったことがあって。さすがにヤバいと思って、友達おすすめの産婦人科を教えてもらって。女性ホルモンになるものが足りてないって言われて、処方された薬を飲んだら生理が来てびっくりした

女子大生B:
産婦人科に行きにくいっていうか。料金のこともあるし、生理のことで行くのはどうかなって思っちゃう

12月22日、金城学院大学で行われた生理についての「ぶっちゃけトーク」。会場には生理用品のメーカー担当者の姿もあった。

企業などと協力して社会問題の解決を目指す授業の一環だ。学生たちは、春から「生理の貧困」をテーマに取り組んできた。

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企画立案メンバー:
男性の方に「こういう(生理の)話をしてまして」って言うとすごく驚かれるんですね。「え、そんなナプキン買えない人がいるんだ」って

社会問題となっている生理の貧困。2021年5月には愛知県東郷町の小中学校で、6月には名古屋市内の一部の市立学校にナプキンが設置されたほか、9月に中部国際空港でも無料配布が始まるなど、自治体や企業の意識も変わり始めている。

金城学院大学でも大手ドラッグストアの協力のもと、夏休み前にナプキン2000袋を希望する学生に1袋ずつ配布した。

受けとった学生にアンケートを実施したところ、約15%がナプキンの購入について苦労しているということが分かった。

そこで、配布で余ったナプキンを学内のトイレ4カ所に設置した。

大学での授業を通じ、生理用品に対する知識などが深まったという学生たち。一方、担当した男性の准教授にもこんな気づきが…。

金城学院大学 コミュニティ福祉学科 橋川健祐准教授:
アンケートに(ナプキン配布時)男性の方がいたのがすごく不快だったということが書かれていて。そういう人たちへの配慮も必要なんだなと、私自身もこの活動を通じて感じた

今後は他大学の男子学生も交え、より多様なメンバーでワークショップなどを開催したいとしている。

(東海テレビ)

東海テレビ
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