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フジテレビのスポーツニュース番組「S-PARK」では、毎年プロ野球選手100人に独自の調査を行い、打撃や投球など各部門のスペシャリストを選出してきた。

2021年は「守備」「バットコントロール」「スピードボール」「パワーヒッター」「走塁」「変化球」の部門で調査、第5弾は球界屈指のスピードスターは誰だ?走塁ナンバー1を選ぶ。

盗塁、スタート、スライディングなど様々な技術が必要となる走塁。さらに今季パ・リーグでは史上最多4人が盗塁王に。この中から1位が選ばれるのか?それとも…

2021走塁部門・第5位

まず第5位(8票)は、3年連続のランクインとなった阪神の近本光司に。

対戦相手が口をそろえて絶賛するのが、打ち取った当たりでもアウトにできない足の速さだ。
それもそのはず、今季の内野安打の数は、セ・リーグトップの23本。誰もが納得のランクインとなった。

「今年タイガース戦でサードゴロがあったんですけど、ゲッツーだと思った当たりが全然ゲッツーじゃなかった。足の速さにびっくりした」
(ヤクルト・奥川恭伸投手)

「内野安打になる足の速さ。ちょっと高いバウンド上がればヒットになるんじゃないかと」
(DeNA・佐野恵太外野手)

「一塁に置いておきたくない。スタート切られそうだなっていう感じがすごくある」
(広島・森下暢仁投手)

「負けたくはないですけど、近本さんの方が速い。盗塁の技術もそうですけど、ベースランニングの速さだったり塁間の速さだったり、1番速いんじゃないかと思います」
(阪神・中野拓夢内野手)

2021走塁部門・第4位

続いて第4位(9票)は、阪神のルーキー中野拓夢が先輩の近本を抑えてランクイン。

1年目でも躊躇なくとにかく走る!
なんと、93%の歴代最高盗塁成功率を叩き出し、両リーグトップの30盗塁をマークした。

「ルーキーですけど足が速いだけでなくて、スタートがものすごく上手だと思う。ベースまでのスライディングも速いなっという印象」
(ヤクルト・石川雅規投手)

30盗塁の記録はすごい」
(阪神・伊藤将司投手)

「阪神の新人の中野さん。盗塁の数もそうですし、ランナー1塁で盗塁しなくてもライト前・センター前で3塁まで行く、もしくはホームまでいく走塁技術は対戦していてすごいやっかいでしたし、セカンドを守っていてもいつ盗塁が来るのかと非常に嫌なランナーでした」
(DeNA・牧秀悟内野手)

「自分のスタートを切れるタイミングを分かって走っている。だからあれだけの成功率を残せると思う」
(中日・大島洋平外野手)

第3位の前に…第6位~11位

第3位の発表の前に、第6位以下を一挙にお届けする。

第6位(7票)には、日本ハム・西川遥輝、西武・源田壮亮が同数で選ばれた。

「西川選手かな。打ってスピードに乗るのが速いですね。だから悠々、二塁打、三塁打というのはたくさん見てきました。ただ足が速いというだけじゃなくて、どういうふうにベースを回るか技術的にすごいなと思います」
(楽天・浅村栄斗内野手)

「僕はキャッチャーとしてランナー1塁にいる時の(西川)遥輝を意識してしまう。リードの取り方だったり、スチールするタイミングだったり、色んなケースを考えていると思うので」
(ソフトバンク・甲斐拓也捕手)

「源田選手です。盗塁もそうですけど、打球判断とかそういう細かいところもすごく上手だなと。何度も打点を稼いでもらっているので、走塁上手だなと思います」
(西武・山川穂高内野手)

第8位(5票)には、ソフトバンク・周東佑京が登場。

「速いっす、足。ただただ速いですね」
(オリックス・宗佑磨内野手)

「シュウトウ、ハヤイ」
(中日・ビシエド内野手)

第9位(4票)は、ヤクルト・塩見泰隆と中日・髙松渡が同数で選ばれた。

「塩見さんですかね。盗塁もそうですけど、1塁までいくスピードも速い」
(ヤクルト・村上宗隆内野手)

「高松渡選手。今まで中日にはいなかった塁に出てプレッシャーをかけられる選手だと思います」
(中日・大野雄大投手)

第11位(3票)は、日本ハム・五十幡亮汰となった。

「五十幡は野球の走りじゃないんですよね。陸上選手みたいな走り方してますね」
(日本ハム・上沢直之投手)

2021走塁部門・第3位

続いて第3位(10票)に選ばれたのは、盗塁王の最年長記録を更新した36歳、ロッテの荻野貴司だ。

足が速いのは周知のことだが、ファンが驚愕したのは10月29日の日本ハム戦の1塁走者・荻野への激しい牽制。判定はアウトに見えるが、よく見るとギリギリで上半身を反らしミットをかいぐってセーフに。「まるで忍者」「神帰塁」とネットは騒然。高い技術によって本来のスピードを活かすこれぞ走塁のスペシャリストを象徴するシーンだった。

「1番バッターということもあって絶対に出したくない。隙を見逃さないというか、トップスピードまでの加速も速いので」
(楽天・早川隆久投手)

「年齢を考えた時にあのスピードを維持する、あのスピードで走れるのはすごい」
(ロッテ・中村奨吾内野手)

「荻野さん。36歳をまったく感じさせないスピード感にすごく圧倒されますね
(オリックス・山本由伸投手)

「盗塁王4人いますもんね。トータルでみたら一番は荻野選手かなと思っています。盗塁できることもそうですし、アウトだと思ってもタッチをかいくぐってセーフになったりとかそういう技術が高いなと思います。年齢も結構重ねてケガもしてきた方なんですけど、全部で走塁の技術が一番高いと思います」
(楽天・鈴木大地内野手)

「やっぱり年齢を考えたときに36歳であのスピードを維持するのは想像つかない」
(ロッテ・レアード内野手)

2021走塁部門・第2位

続いて第2位(11票)には西武の新たなスピードスター、ルーキー若林楽人が堂々のランクインとなった。

前半戦はまさに時の人に。交流戦までの盗塁数は12球団で群を抜く20盗塁。5月以降は左ひざの負傷で戦線離脱となったが…

「ケガがなかったら本当に…60盗塁ぐらいいっていたかも。足も速いしスライディングまで全く無駄がない走塁なので」
(DeNA・今永昇太投手)

「途中でケガしてしまったが、そこまで盗塁だったりやっぱり強烈だった」
(西武・源田壮亮内野手)

「盗塁の技術もすごく高い」
(阪神・近本光司外野手)

「西武の若林選手。僕はケガしてたんで映像でしか見ていなかったんですけど、速いなあと思いながら見ていました。全然戦いたくないです」
(ソフトバンク・千賀滉大投手)

「楽天戦で左中間に打ったんですけど、普通に三塁打。ベースランニングが上手いんでしょう。めちゃくちゃ足が速いなと思いました」
(楽天・島内宏明外野手)

2021走塁部門・第1位

そして、走塁部門の栄えある第1位に輝いたのは、今季盗塁王のロッテの和田康士朗だ。

高校時代は陸上部所属と異色の経歴を持つ和田の最大の魅力は…

「『盗塁するであろう』と相手に思われている中で盗塁を決める」
(オリックス・福田周平内野手)

「代走が多い中でしっかり走れるのは本当にすごい選手」
(西武・髙橋光成投手)

今季24個の盗塁のうち、代走起用の成功はなんと21個!当然ながら相手投手は執拗に警戒。それでも、なんなく盗塁に成功。相手投手に警戒されても結果を残すロッテ代走の切り札が、初の栄冠となった。

「あの子は速いね!速さがちょっとワンランク上かなと思う。スライディングとかも含めて速いイメージがありますね」
(中日・福留孝介外野手)

「全然足音が違う。パンパンパンって来ますね。足がめっちゃ速くてスライディングもビュッて来る」
(オリックス・紅林弘太郎内野手)

「塁に出ると諦めます。技術も高いですしトップスピードが速いんじゃないかなと思います」
(日本ハム・宮西尚生投手)

「出てきたら必ずといっていいほど盗塁しますし和田さんですね」
(ロッテ・藤原恭大外野手)

「和田君くん速いですね。交流戦で、盗塁ではないですけど、ランナーで一塁から三塁に来たのかな。その姿見て「お!」ってなったのを覚えています」
(巨人・菅野智之投手)

「代走で盗塁王はすごいっすね。終盤に出てくるんですけど大事なミスできないところで出てきて期待されて盗塁を決めるというあたりがなかなかできることではないと思うので。プレッシャーの中で、マークされている中で決めるというのはスペシャリストだなと思います。よく言われるスタート、スピード、スライディング。その三つが本当に速いので成功する確率は高くなるのかと思います」
(楽天・則本昂大投手)

和田が明かす走塁の極意

初受賞に喜びを隠せない和田に「走塁の極意」を聞いた。

「スタートでうまくいけばセカンドでセーフになる自信があるので、スタートが大事だと思います。隙があれば本当に次の塁を狙うのも代走の役割だと思うので、しっかり覚悟を持って『ホームまでしっかり帰るぞ』という気持ちでやっています」

勝利を求めひたすら前に進む走塁のスペシャリストはやっぱりすごかった!