2年前の佐賀豪雨に続き、2021年8月の豪雨で浸水被害を受け休業していた老舗の人気店、武雄市北方町の「井手ちゃんぽん」が営業を再開した。

災害からの復興をめざす人たちに元気を与える一杯。復活を待ちわびていた多くの客が訪れた。

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厨房機器の被害1000万円以上

約3カ月半ぶりに営業を再開した「井手ちゃんぽん」本店。野菜が山盛りの「チャンポン」や甘めに仕上げた「カツ丼」が名物の人気店だ。

被災前は毎日多くの客でにぎわっていたが、2021年8月、2年前の佐賀豪雨に続き再び浸水被害に遭い、厨房機器だけで約1000万円の被害が出た。

3カ月半ぶりの営業ということで、たくさんのお祝いの花が届く中、店のスタッフたちは少し緊張した面持ちで開店準備に臨んでいた。

井手ちゃんぽん・井手良輔社長:
前回もですね、「開いてないのがストレス」ってお客さんにすごく言われたのが、思い出に残っていて。やっとお客さんたちにも提供できるなって思いはありますね

浸水により厨房機器などが被害を受けた(画像提供:井出ちゃんぽん)
浸水により厨房機器などが被害を受けた(画像提供:井出ちゃんぽん)

井手ちゃんぽん・井手良輔社長:
お客さんもまだ開店まで30分あるのに、並んで待ってもらっていて本当にありがたいですね

県内外から訪れ…変わらぬ味によろこびの声

開店前から店の前に並ぶ人に話を聞くと…。

開店前から並んでいた客:
京都からですね。トラック運転手でこっち来ていて。もうやったー!ですよね。きのうたまたまフェイスブックで営業再開を見て、これはめぐり合わせかと思って走って来ました

そして午前10時半、たくさんの人が待ちわびた営業再開を迎えた。

武本亮記者:
営業再開初日のお昼時です。多くの人が店の前に列を作っています

客:
福岡から来ました。ここのお店(本店)に来ないと、井手ちゃんぽんという感じがしないんで。前と変わらずおいしいです

客:
チャンポンも良いですが、カツ丼も良いです

復興をめざす人たちに元気を与える営業再開。県内外から訪れた客がチャンポンやカツ丼などを次々に注文し、店内はにぎわいに満ちていた。

(サガテレビ)

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