12年連続のJリーガー輩出となった。

明治大学サッカー部は1日、来季Jリーグ入りする4選手の合同会見を行った。FC東京内定のDF岡庭愁人(22)、東京ヴェルディ内定の稲見哲行(22)、加藤蓮(22)、水戸ホーリーホック内定の杉浦文哉(22)の4選手が抱負を語った。

FC東京・岡庭愁人

FC東京に内定した岡庭はFC東京ユース出身のサイドバック。FC東京には明大出身の日本代表DF長友佑都(35)、現在はプロ2年目のDF中村帆高(24)らOBが在籍。「難しいレギュラー争いになるが、覚悟を持って挑んでいきたい」と言葉に力を込める。

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大学生活を振り返り、入部した初日だと振り返る。「気合いを入れてプレーしていたが、栗田監督から鼻をへし折られるように怒られたのを鮮明に覚えている」。それ以降の4年間は「どうしたら先輩に追いつけるのか、追い越せるのかを自問自答し、人一倍努力した自信がある」といい、特に「球際」と「対人守備の強さ」に成長した点を挙げる。

指導してきた栗田大輔監督も「初日に過去の栄光を引きずるなと伝えたが、4年間一度も逃げなった。対人の強さ、堅い守備、攻撃の際のクロスの精度は武器なので、プロでもインパクトのあるプレーを追求して欲しい」とエールを贈る。

岡庭は「普通の選手じゃいけないし、プロ1年目から一試合で1アシストは絶対にするインパクトを残したいし、武器である運動量を生かして攻守共に躍動したい」と決意を口にした。

東京ヴェルディ・稲見哲行

東京ヴェルディに加入するMF稲見哲行(22)は「自分のプレーで見ている人の心も動かすプレーをしたい」とJリーガーになる意気込みを口にした。

栗田大輔監督も「球際の強さ、運動量もあり、強烈なミドルシュートが武器」と高く評価した。

栃木の矢板中央高校時代には全国高校選手権で4強入りした稲見。大学進学後は「初めての寮生活」を思い出に挙げる。「先輩から一発芸をやらされたり、お互いを知るきっかけになった」。

そして、「朝6時から練習して授業に出るハードな一日の中で、人間的な成長ができた」と語る。

大学に忘れ物もある。12月には大学サッカー選手権が控える。昨季の王者・明治は今季無冠。さらに今年はチーム創設100周年の節目だ。「無冠だったり、100周年のプレッシャーは、自分も感じている」。4年間の集大成を、目の前の大舞台にぶつける。

加藤忍
加藤忍

早稲田大学卒業。フジテレビ入社。スポーツ局すぽると!ロッテ担当、ヤクルト野球中継などを経て現在は報道局兼スポーツ局。