新型コロナウイルスの影響によるテイクアウト需要で人気が増した唐揚げ。リーズナブルな価格もあり、沖縄県内でも専門店の出店が相次いたが、いま異変が起きている。

からあげや カリッジュ 兼廣ともみ代表:
今のところ値上げはしないで営業はしてるんですけど、これからちょっと考えているところですね。今、唐揚げ一人前450円なんですが、30円から50円くらいは上がることにはなるんじゃないかなと思います

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唐揚げ店に値上げの波が押し寄せている。

工場稼働できず…外国産の鶏肉が値上がり

新型コロナの影響による巣ごもりやテイクアウト需要の高まりで人気が増していたが、ここにきて具材となる外国産の鶏肉の仕入れ値が上がっている。

からあげや カリッジュ 兼廣ともみ代表:
初期の安い時からみたら、倍近くは値上がりしている状態。キロだと200円くらいは上がっています

鶏肉が高騰している背景には、海外における新型コロナの感染拡大がある。主な産地のタイや南米・ブラジルが感染拡大による人手不足に陥り、供給が不安定になっている。

総合食肉卸 株式会社 牛庵 仲村直統括本部長:
現在、国内の在庫が低水準なんですよね。特にタイなどは工場が稼働できないほどの状況になっているので、タイ産のチキンというのが入ってこないですし。ブラジルでもコロナの影響で工場に人が集まらない、集められないという状況があるので、今まで通りものが作れていないというのが世界的な事情であります

鶏肉の需要は変わらないが、輸入できる量が減り仕入れ値の価格上昇を招いている。

油も値上がりでダブルパンチ いつまで続く?

からあげや カリッジュ 兼廣ともみ代表:
お肉だけじゃなく油も上がっていて。いつもちょこちょこ値上がりすることはあるんですけど、今回は値上げ幅がすごく大きかったですね

2021年1月から10月までの食用油の価格の推移を見ると、ほぼ毎月値上がりしていて、10月までに2割上昇している。

唐揚げを揚げるコストがかさみ収益に大きな打撃となる中、この店舗は値上げには踏み切らずに耐えている。

からあげや カリッジュ 兼廣ともみ代表:
お客さんからしたら、30円から50円でもちょっと高く感じてしまうんじゃないのかなという不安があって、すぐには値上げはできていない状態なんです。いやもう、ギリギリですね

飛ぶ鳥を落とす勢いだった唐揚げ業界を直撃した食材の価格上昇。この状況はいつまで続くのか。

総合食肉卸 株式会社 牛庵 仲村直統括本部長:
2021年は高水準が続くと思われるんですけども、年明けからは徐々にそれが緩和されていくんじゃないかなと見込めます。僕らとしてもできるだけ値上げの幅を狭めながら、利益はやっぱり薄くなるんですけど、やはりそうしないと物が届きにくい状況が生まれるので…。そういった我慢の時期なのかなと思っています

クリスマスや年末に向けて鶏肉の需要はさらに高まるとみられ、私たちの食卓にも大きく影響するかもしれない。

(沖縄テレビ)