原油高騰で影響うけるバス業界

新型コロナの影響で売り上げが大きく減ったバス業界。
県民の足として減便や値上げをすることなく踏みとどまってきたが、世界的な原油の高騰が追い打ちをかけるように暗い影を落としている。

沖縄県バス協会 小川吾吉会長:
バスは大変厳しいですね、燃料費があがると、1割程度コスト増になるわけですね

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経済産業省の発表によると、県内の軽油の平均小売価格は6週連続で上昇し、10月25日には2008年以来となる150円台に達した。
この影響をもろに受けているのが、軽油・ディーゼルを燃料としている路線バスや観光バスである。

沖縄県バス協会 小川吾吉会長:
バス会社にとってはダブルパンチですね、さらに経営悪化に繋がると思います

新型コロナウイルスの影響による観光客の激減などで大きな打撃を受けたバス業界。2020年度、路線バスの売り上げは2019年度と比べて4割、貸し切りバスに至っては85%も減った。
今回の原油の高騰が、これに追い打ちをかけた格好だ。

県民の足として値上げや減便に苦悩

公共交通機関として県民の足の役割を担っているため、すぐに値上げや減便に踏み切るわけにもいかず、各社は苦悩している。

沖縄県バス協会 小川吾吉会長:
県民の足として、出来るだけ我々バス協会もバス会社も値上げはしたくないというのが実情です

新型コロナの感染が落ち着き、修学旅行の予約も入りつつあるが、原油の高騰が続けば利益率を上げることはできない。

沖縄県バス協会 小川吾吉会長:
原油高が続いて、さらにテレワークの推進で売り上げの減少傾向が続くと、値上げも検討していかなければならないと思います。公共交通の使命ということで、バス協会とバス会社が頑張っていきたいと思いますけけど、路線バス会社も貸し切りバス会社も本当に厳しいということを理解して頂きたい

新型コロナの影響に加え、原油の高騰というダブルパンチに見舞われたバス業界。かつてない苦境に立たされている。

(沖縄テレビ)

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