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10月31日の1日しか在職していないのに、ひと月分の100万円がまるまる支給されて問題になっている議員の「文書交通費」。当初、日本維新の会が問題視したことに対して、今回初当選したれいわ新選組の大石晃子議員が反発。「維新を倒すための戦費として使う」とSNS上で発言し、それに橋下さんがかみつきました。どういった意図で発言したのか?「めざまし8」は大石議員を取材しました。

「維新倒すため100万円使う」れいわ議員を取材

ーー100万円の文書通信費、振り込まれたということでよろしいですか?

れいわ新撰組 大石晃子議員:
そうですね、その部分は現金でガッともらえるんですよ。

ーーいつかお使いになる、こともありますよね?
そうですね、活動費ですので、はい。

まだ、引っ越してきたばかりの衆議院議員会館で、取材に答えたのは、れいわ新選組の大石晃子衆院議員。10月31日の選挙で初当選した新人議員です。「文書通信交通滞在費」いわゆる「文通費」をめぐり大石議員は、「小さな政党として、お小遣いなどではなく、政策実現に向け、お金は必要」と主張しました。あくまでルールに則って国民のために有効利用すべきと語る大石議員。文通費のあり方について大石議員は…。

れいわ新撰組 大石晃子議員:
すごく使途が限定されているかのようなお金、だけど報告しなくていいよ、どっちなん?っていう。使途は広く使えて、私たちがちゃんと国会で戦って論戦していけるための、使途を広げてほしい。

使い道を広げるべきで、使った場合、きちんと用途を公開するべき、と主張します。

ーー帳簿とか付けます?
多分一番付けると思いますよ私が。議員歳費って言う、議員のお給料みたいな部分と、文通費ですね、その全てにおいて帳簿付けます。当たり前でしょ?

橋下氏「経費である以上は実費処理で」

大石さんの発言を受け、橋下氏は…。

橋下徹氏:
活動費として認められているのは“政党交付金”というものがしっかりあるんですよ。だから、そちらの方でしっかり活動すればいいわけで、今、なんで文通費が問題になっているのかというと、この文通費というものは活動費なのかと。そうではなくて、これは本来、政治家が文章を出したりとか、滞在する費用とか、一定の経費なんですよ。経費って言うのは民間では、通常は実費支払いです。領収書を付けて、その都度その都度経費の処理をする。これは民間企業どこでもそうです。経費をはじめからボーンと100万円渡されて、あとは渡しきり帳簿さえつければいい。こんな経費のあり方なんて、民間企業はないですよ。大石さんはずっと公務員の仕事をされているので、おそらく民間の経費処理のことを知らないんでしょうね。ですから、活動費っていうのは政党交付金を我々が赤ちゃんからおじいいちゃんまで、国民1人当たり250円だして、300億円ぐらいの政党交付金が各政党に配布されているわけです。だからそれでしっかりと活動をやってもらいたい。ただ、この文通費というのは、そういう活動費とは違って経費なんだから、そしたら経費である以上は実費処理で、日払いとかそういうものではなくて、使ったモノをちゃんと領収書で精算するという。
だから、大石さんが10月31日の8時に、この方は比例代表ですから翌朝に当選確定がでたんですけどもね、たった4時間の実費が100万円かっていったら、これは大いに違います。だから文通費とね政党交付金についてもう少しこれから勉強してもらいたいなと思います。

橋下氏「日割りにだまされるな」

ーー用途を広げるという意味では意見は相違していますけれども、きちんと実費で帳簿につけて計算するべきというのは大石さんと意見は一緒ということですか?

橋下徹氏:
そうなんですよ。ただ彼女は100万円だったら、100万円を実費精算する前に100万円をもらってしまうっていうから、ここが非常識だと。それからいま、国会で議論されているのが僕らはだまされちゃいけないんですけど、日割りでごまかそうとしているんですよ国会は。経費って言うのは日割りじゃないですから、使ったモノを領収書をつけて精算。だから、いま国会は日割りでごまかしてしまって、領収書を付けないでいこうっていうふうに、流れを持って行こうとしているんです。絶対だめです。なんとか、領収書をつけさせる。ここはね、大石さんと全く一緒。だけど、日割りとかそういうことではなくて、実費精算で活動費として使うのが政党交付金でやってねということですね。

(めざまし8 11月18日放送)