ロッテの助っ人レオネス・マーティン(33)がケガからの復帰戦でいきなり決めた。
「ようやくこの球場に戻ってこられて、勝利に貢献できて本当によかった」。
ヒーローインタビューで、目頭を熱くした。
「4番・指名打者」として、初回2死一塁で回ってきた第1打席から期待に応えた。
「ヒット一本出て、打点があげられてよかった」。
西武・高橋光成(24)のスライダーを捉えて右中間へ。悠々と到達した二塁上で喜びを爆発させた。
今季チーム最多の25本塁打で好調を引っ張ってきたが、9月19日の日本ハム戦で自打球を受けて右足を骨折。ボールが当たってから2、3日は歩けないほどの痛みがあったという。
スラッガーの離脱とともに、チームは下降線をたどり2位に転落した。
「本当に辛かった。チームメートが全力で戦っているのに何もできず悲しかった」。
それでも「常にポジティブに考えている」と負けずに練習を再開。わずか2週間での1軍復帰にこぎ着けた。
「100%の確率で優勝できる」と意気込むマーティンに、井口資仁監督(46)も「マーティンの勝ちたいという気持ちが1打席目に出た」と称えた。
いよいよ役者がそろったロッテ、首位オリックス追撃態勢に入る。
ロッテ2―0西武
(5日・ZOZOマリン)