念願の開業に向け、3度目の正直。かつての寝台列車「ブルートレイン」を遍路宿として再生するプロジェクトを進める男性が、車体の修繕費用を募るクラウドファンディングを行っている。

青春時代を共にした列車「なは」を再生したい

大野樹記者:
年季の入った車両は移設から半年を経て、かつての鮮やかな姿を取り戻しました

整備されたブルートレイン
この記事の画像(9枚)

岸井正樹さん:
床下の機材も黒く塗り直して。やっとここまで、ぴしっと締まったような車体になりました

塗り直された車体

秋晴れの青空に映えるのは、かつて関西と九州を結んだブルートレイン「なは」。

香川県善通寺市のうどん店店主・岸井正樹さんが、青春時代を共にした列車をふるさと香川で遍路宿として再生させようと、2021年4月、鹿児島県から観音寺市の雲辺寺ロープウェイ駐車場に移設させた。

引退から15年、車体は修復が必要

移設と修繕の費用には、これまでに2回のクラウドファンディングで約1700万円を集め、2021年内の開業を目指して工事を進めていたが、引退して15年近くがたった車体は岸井さんが思った以上に傷みがひどかった。

修繕されたブルートレインの車内

岸井正樹さん:
エアコンカバーから腐食して、雨漏りがある。雨水が伝わってきて蛍光灯の基盤がさびたり、天井もこんな感じ

傷みがひどく雨漏りするという天井

岸井さんは8月、窓ガラスや電気系統などの修復費用を募る新たなクラウドファンディングを立ち上げた。

目標金額は300万円。古き良き時代の列車を守り抜くための「3度目の正直」だ。

岸井正樹さん:
まず早く車両を戻して、支援者に楽しんでもらうのが先。無理かなとも思ったが、皆さんに甘えさせてもらった。皆さんがずっと楽しめるようにしたい。ぜひともよろしくお願いします

「ずっと楽しめるようにしたい」と語る岸井さん

クラウドファンディングは10月18日までで、支援者には開業後に車内に入れる「乗車券」など、さまざまな返礼品が用意されている。

(岡山放送)