本格的に始まった2021-2022シーズンのフィギュアスケート。

北京五輪代表最終選考会となる12月の全日本選手権への予選会として、10月1日から3日にかけて関東選手権が行われた。

6つの地方大会、そして東・西日本選手権を勝ち抜いた選手たちだけが、年末の全日本の舞台にたどり着くことができる。

鍵山優真、吉岡詩果らが出場した関東選手権で、東日本選手権への出場権を得た選手たちを特集する。

【シニア男子】

シニア男子の表彰式
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千葉県千葉市で行われた関東選手権。

シニア男子のカテゴリーでは、鍵山、志賀海門の出場者2名が東日本選手権への出場を決めた。

1 鍵山 優真(オリエンタルバイオ/星槎)261.90
2 志賀 海門(KOSE新横浜プリンスFSC)95.52

鍵山は初戦となった8月の「げんさんサマーカップ」からしっかりと修正し、今大会に臨んだ。ウォーミングアップ中には、昨シーズンの自身の動画を見返し、その時の気持ちを思い出して「とにかく楽しんで滑ろうかなって思ったら、体も動いてくれた」と振り返る。

ショートの演技をする鍵山優真

ショートでは、曲名の「When You’re Smiling」にピッタリな柔らかな表情と軽やかな滑りを披露。冒頭の4回転サルコウがステップアウトして手をついたが、その後の4回転トゥループ+3回転トゥループは高さや流れもあり、高い出来栄え点が付いた。鍵山自身も開口一番「スッキリとした気持ち」と手ごたえを感じていた。

フリーを披露する鍵山優真

フリーでは、3種類の4回転ジャンプを4本入れるという構成に初チャレンジ。冒頭の4回転ループは、実践初投入の新技。6分間練習終了直前で着水するも、本番では惜しくもステップアウト。それでも、初挑戦ながら大きな収穫を得た。

しかし、4回転サルコウが2回転になってしまったことに関して「ループをミスしても、そこから立て直さなきゃいけないのにできなくて悔しい」と反省点に挙げた。

最後の3回転アクセルもシングルになるなど、鍵山にとって“挑戦”となるフリーは「足にくる」と体力的にもまだまだ厳しいという。次戦は北京五輪会場で行われるアジアンオープン杯に出場予定。

「ショートもフリーも良い演技をすることが目標だけれど、会場の雰囲気も感じながら、楽しむことも忘れずに集中したい」と話した鍵山。今大会で収穫も反省も得られた経験をどう生かすかが、今後の鍵山の成長につながっていく。

【シニア女子】

シニア女子の表彰式

シニア女子は吉岡詩果が優勝し、7名が東日本選手権への出場を決めた。

1 吉岡 詩果(山梨学院大学)162.84
2 中本 有咲(山梨学院大学)111.87
3 鈴木 珠里(日本体育大学)111.28
4 吉野 汐香(神奈川FSC)110.25
5 松原 茜(埼玉アイスアリーナFC)106.19
6 清水 愛望(日本体育大学)105.67
7 綾部 花音(大東文化大学)103.24

右足の舟状骨を疲労骨折していた吉岡は、構成を落して今大会に臨んだが、その中で見応えのある演技を披露した。

吉岡詩果のショート

ショートの「Firedance」は「今までにない自分を見せたい」と力強さが求められるプログラムに挑戦。今までしっとりとした曲調を得意としていたが、情熱的で気迫溢れる演技は吉岡の新たな一面が垣間見えた。

伸びやかに滑走したフリーを吉岡は「すごくきれいな曲なので、大人っぽくなるよう意識はしているんですけど、幼く見えてしまう部分もあるので、これから表現を磨いて大人っぽくシニアらしい滑りができたらいいなと思います」と課題を挙げた。

東日本選手権に向けては、「枠も少なくて全日本に行くのも大変だと思うんですけど、自分らしく演技して自信を持って臨めるようにしたい」と意気込みつつも、ジャンプの練習をセーブして、右足の回復に努めていくと話した。

【ジュニア男子・女子】

ジュニア男子の表彰式

13~19歳までの選手が出場するジュニアクラス。男子は6人の出場者全員が、女子は10人が東日本ジュニア選手権への出場を決めた。

ジュニア男子
1 大中 惟吹(秀明英光高校)140.21
2 山田 琉伸(埼玉栄高校)127.37
3 大久保  政宗(長野日大高校)121.62
4 河西  陽成(アクアリンクちばSC)109.06
5 栖川  源二郎(横浜創英スケート部)100.10
6 三吉  慶哉(アクアリンクちばSC)94.04

ジュニア男子で優勝した大中惟吹

ジュニア男子で優勝した高校3年生の大中惟吹は、スケーティング技術が昨シーズンよりもレベルアップし、3回転ルッツや3回転フリップを組み込むなど、着実な成長を見せた。東日本ジュニア選手権までには「さらにスケーティングを磨く」と意気込んだ。

ジュニア女子の表彰式

ジュニア女子
1 菅野 夏帆(KOSE新横浜プリンスFSC)134.55
2 三枝 知香子(アクアリンクちばSC)132.52
3 鈴木 なつ(Mエイトクラブ)122.16
4 杉本 羽美(KOSE新横浜プリンスFSC)119.21
5 田邊 桜香(星槎国際横浜)117.13
6 佐藤 優妃(埼玉アイスアリーナFC)117.04
7 髙橋 舞(横浜創英スケート部)114.82
8 杉本 くるみ(白鵬女子高校)114.56
9 久保山 唯(KOSE新横浜プリンスFSC)112.87
10 澤登 早也香(Mエイトクラブ)111.66

ジュニア女子で優勝した菅野夏帆

ジュニア1年目で初優勝した菅野夏帆。ショートの「カルメン」を力強く披露し、佐藤紀子コーチのアイスダンサー時代の動画を見て「まだまだ叶わないけど、憧れています」と目を輝かせる。フリーの「ニュー・シネマ・パラダイス」ではしっとりと仕上げ、3回転ルッツ+3回転トゥループの連続ジャンプにも挑戦し、ジュニア1年目とは思わない表現力で魅了した。

【ノービスAB男子・女子】

11~13歳が参加するノービスAクラスと、9~11歳が参加するBクラスでは、この関東選手権を通過すると、全日本ノービスに挑むことになる。

10月の全日本ノービスへの出場が決まったのは以下の選手たち。

ノービスA男子
1 西野 太翔(神奈川FSC)88.54
2 佐々木 陽人(伊勢崎クラブ)67.32
3 田口 湊音(アクアリンクちばSC)63.25
4 大島 佑翼(埼玉アイスアリーナFC)59.32
5 新福 孝太郎(神奈川FSC)59.18
※今大会を欠場した、推薦選手・森遼人も全日本ノービス出場

ノービスA女子
1 八田 琴子(KOSE新横浜プリンスFSC)76.38
2 藤沼 聖空(埼玉アイスアリーナFC)66.22
3 入江 美友(Mエイトクラブ)64.82
4 新井 真保里(埼玉アイスアリーナFC)62.34
5 佐藤 あづ希(KOSE新横浜プリンスFSC)58.47
6 金丸 羽華(KOSE新横浜プリンスFSC)57.79

ノービスB男子
1 高  旭(アクアリンクちばSC)50.67
2 高橋 健(埼玉アイスアリーナFC)46.65
3 坂本 央輔(KOSE新横浜プリンスFSC)44.88
4 武田 龍哉(アクアリンクちばSC)41.00

ノービスB女子
1 小川 葉宇(埼玉アイスアリーナFC)52.48
2 中坂 玲来(アクアリンクちばSC)48.58
3 高田 ありす(アクアリンクちばSC)48.29
4 林   梨乃(アクアリンクちばSC)47.92