岩手出身のロッテ佐々木朗希(19)が東北の地で初めて登板。最速156キロの直球を軸に5回3安打無失点の好投で2勝目を挙げた。5月27日の阪神戦以来5試合ぶりの白星に「長い間勝てなかったので勝ててうれしいです」とヒーローインタビューで喜んだ。

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立ち上がり制球に苦しむも、2死二、一塁で楽天・岡島豪郎(31)を154キロの直球で空振り三振。最初のピンチを切り抜けた。

2回は2死三、一塁とされたが、小深田大翔(25)をスライダーで空振り三振に。「早い回で野手の方々が点を取って下さったので、楽に投げることが出来ました」と得点圏にランナーを背負いながらも要所を締める投球を見せる。

3回は先頭のオコエ(24)を154キロで詰まらせた投ゴロ。2死後は島内宏明(31)から142キロのフォークで空振り三振を奪い、初めて三者凡退とすると、ここからテンポアップ。

4回も2つの三振を奪って三者凡退に片付けた。勝ち投手の権利が掛かった5回も全て内野ゴロで三者凡退に。スコアボードにゼロを5つ並べ、「変化球も上手く使いながら、いい配球が出来たかなと思います」と振り返った。

小学生の頃に観戦に訪れた思い出の地・楽天生命パークで同じ東北出身の楽天・岸に投げ勝ち、チームは3連勝。「次も勝てるように頑張ります」。故郷・東北の地で雄姿を見せつけた。

楽天1-5ロッテ(28日・楽天生命パーク)

加藤忍
加藤忍

早稲田大学卒業。フジテレビ入社。スポーツ局すぽると!ロッテ担当、ヤクルト野球中継などを経て現在は報道局兼スポーツ局。