年齢、国籍、性別、障害の有無を問わず、誰でも着られる服を世界に発信するファッションブランド「tenbo(テンボ)」。

ブランドコンセプトは「人をデザイン(people design)」すること。

テンボデザイン事務所の代表でデザイナーの鶴田能史さんは、2015年にモード系最先端の舞台「東京コレクション」で初めて障害者モデルを起用し注目と賞賛を浴びた。

鶴田さんは「自分がブランドとして独立する時に、障害の有無問わず、どんな人でもオシャレに着られるファッションにしたい。そこに注力しているブランドがないことに気づきました」と語る。

その後も「原爆」や「ハンセン病」など、社会への鮮烈なメッセ―ジをファッションで表現している。

デザインする服にはさまざまなこだわりが

取材した日に面接に訪れたのは、ダウン症のきらりさん、14歳。

鶴田さんはきらりさんに、好きな色やファッションスタイルだけでなく、学校生活や趣味のことなども細かく聞きながら、彼女の魅力をトータルで捉え、採寸、デザイン画作成にとりかかる。

一人一人と向き合い、その人を輝かせるために服を作っていくことが鶴田さんの役割。

「tenbo」の真骨頂はファッションショーにある。

モデルたちが着用する服には、鶴田さんのこだわりが詰まっている。

「モデルの希望や身体的な事情を全て取り入れることはあえてしません。ファッション性7割、機能性3割です。機能性だけを重視すると作業着になってしまうし、オシャレじゃないと意味がない」と語る。

衣装のボタンが磁石に

一見凝った作りの衣装でもマグネット式のボタンや組み立て式のドレスなど誰でも簡単に着られるような工夫がなされ、色鮮やかな手描きのイラストをプリントした生地には、平和や幸福への願い込めた「地球」や「鶴」「ロザリオ」などのモチーフがあしらわれている。

優しさに溢れた衣装を身にまとい、ランウェイでスポットライトを浴びれば、障害の有無を超えたモデル自身の個性が、より一層強い光を放つ。

華やかなヘアメイクを施したきらりさんも、ピンクの桜柄のフレアスカートをなびかせランウェイに降り立った。その笑顔は幸せいっぱいに輝いていた。

鶴田さんは「オシャレをしたいという声に耳を傾けています。当たり前のことをやっているだけ。とことん全力で向き合って、発信し続けていきたいというのが毎日のゴール」と目を輝かせた。

取材した日のファッションショーの動画(tenboHPより)

「tenbo」
https://www.tenbo.tokyo/

「フューチャーランナーズ~17の未来~」
フジテレビ 毎週水曜日22:54~23:00放送中(関東ローカル)
BSフジ 毎週土曜日 21:55~22:00放送中
■動画はこちらから
https://www.fujitv.co.jp/futurerunners/archive.html

SDGs

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。
https://www.fujitv.co.jp/futurerunners/sdgs.html