61年前に製造され、旧国鉄時代に使われていた車両を復活させようと、岡山県倉敷市の水島臨海鉄道が8月16日からクラウドファンディングを始めた。

老朽化で引退した国鉄時代の車両 動くのは全国で2両だけ

赤とクリーム色でデザインされた旅客車両。1960年に製造された「キハ205」と呼ばれる気動車だ。

1960年製造の「キハ205」
1960年製造の「キハ205」
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国鉄時代に四国で活躍した後、1988年水島臨海鉄道が購入。

赤とクリーム色がかわいらしい
赤とクリーム色がかわいらしい

倉敷市内を走ったが、4年前に老朽化のため引退した。

車両が青空と緑に映える
車両が青空と緑に映える

旧国鉄時代の面影を残すこの車両。動かすことが可能なのは全国でも2両しかないという貴重なもので、鉄道ファンから復活を望む声が多く寄せられていた。

そこで車両を保有する水島臨海鉄道では、「国鉄水島計画」と銘打って「キハ205」を復活させるためのクラウドファンディングを始めた。

「旧国鉄ドリーム編成」2022年の実現を目指して

8月16日から10月14日までの60日間の期間中、1口3000円以上で1300万円を目標に資金を集め、エンジンのメンテナンスや塗装をし直すことにしている。

クラウドファンディング「国鉄水島計画」
クラウドファンディング「国鉄水島計画」

水島臨海鉄道 中田一宏取締役管理部長:
この車両を復活させて、多くの皆さんにもう一度、昔の車両を体験してもらいたいと思いますので、皆さまのご協力をよろしくお願いします

水島臨海鉄道では、所有する他の旧国鉄時代の車両も当時のカラーに塗装し直し、「キハ205」と連結して旧国鉄ドリーム編成を実現し、早ければ2022年の鉄道の日のイベントなどで動く姿を見せたいとしている。

(岡山放送)

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