2回接種後に感染…「ブレイクスルー感染」とは

接種が進む、新型コロナウイルスワクチン。8月13日には秋篠宮家の次女・佳子さまも2回目のワクチン接種を受けるため、宮内庁病院に入られた。

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8月12日までに2回目の接種を終えた人は36.5%となる約4642万人。
重症化リスクが高いといわれる高齢者は80%を超える人が2回目の接種を終えているが、現役世代の接種については進んでいないのが現状だ。

そんな中、2回目の接種を受けてから2週間以上経つと十分な免疫がつくとされているものの、その期間に新型コロナに感染してしまうという「ブレイクスルー感染」が報告されている。

福岡市では6月30日から8月6日までに感染した4173人のうち、全体の約1.7%となる70人にこの「ブレイクスルー感染」が確認されたと発表。
国立感染症研究所もブレイクスルー感染のケースを報告した。

ワクチンの「発症・重症化」予防効果は“高い”

これを受け、SNS上では「感染研もワクチンに効果がないと認めた」などという誤った情報が拡散。
国立感染症研究所もこの誤った情報に対し、科学を踏まえた健全な社会の議論を歪めてしまうことに対し「強い懸念」を示す、異例となる反論の声明を発表した。

加藤綾子キャスター:
これはデマだということですよね。
当初からワクチンって「打ったからマスクを外して大丈夫」とか「感染対策しなくても絶対にかからないんだ」というものではないって言われてましたよね。あくまで重症化を防ぐものだと。

榎並大二郎キャスター:
今回のこのブレイクスルー感染の70人も、感染研・福岡市の発表ともにその70人から重症者が出たということはなかったとしています。

加藤綾子キャスター:
そこは改めて認識をして、手洗い・マスクはしっかりとしないといけないということです。

榎並大二郎キャスター:
基本的な感染対策というところですよね。
国際医療福祉大学の松本哲哉教授も、ブレイクスルー感染はあくまでたまに起こる可能性があるレベルだとしていて、ワクチンの効果がないという判断は間違っていると指摘しています。

(「イット!」8月13日放送分より)