「久しぶりにベストシーズンの尾瀬に行った際、水芭蕉が一面に広がる風景ではなく、全く違う風景がそこにあって、酒蔵として何ができるのだろうと真剣に考えました」

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そう語るのは群馬県・永井酒造株式会社の取締役、永井松美さん。

永井酒造は尾瀬の山々から流れる雪解け水で、明治時代から日本酒を作ってきた。

尾瀬国立公園の玄関口にある大清水湿原は、かつて2万株の水芭蕉が群生していたが、近年はその数が激減。温暖化で雪解けが早まり、湿原に入った鹿が花を食べてしまうことが起きていた。

地元高校生とタッグ

永井さんは昨年9月、女性向けの新商品を開発。売り上げの5%を水芭蕉の保護に充てる「尾瀬の水芭蕉プロジェクト」を立ち上げた。

このプロジェクトでタッグを組んだのは地元の群馬県立尾瀬高校の高校生たち。水芭蕉の苗を3年がかりで育て、大清水湿原に植える計画だという。

永井さんは「水芭蕉の花言葉が『変わらぬ美しさ』『美しい思い出』ですので、水芭蕉の輪をどんどん広げて、日本の美しい原風景を守り続けていきたいと思います」と語った。

永井酒造
http://www.nagai-sake.co.jp/

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