きれいな海と豊かな海の両立を目指す、改正瀬戸内法の成立から約2カ月。
小泉環境相が、岡山放送の環境番組のインタビューに応じ、瀬戸内海の未来について語った。

瀬戸内海は「特別な地域」

藤本紅美アナウンサー:
小泉環境相、よろしくお願いします

岡山放送・藤本紅美アナウンサー
この記事の画像(15枚)

マシンガンズ・滝沢秀一さん:
ローカルの番組に出たことは?

マシンガンズ・滝沢秀一さん

小泉進次郎環境相:
環境大臣になってから、今まで縁がなかったような地域のローカル番組さんからお話をいただくことがありますね。やっぱり日本は、地域さまざま、多様な自然と多様な生き物と文化があるので、その地域地域をよく知る機会があってうれしいです

小泉進次郎環境相:
今回環境省は、法律を改正しました。「瀬戸内海環境保全特別措置法」という、瀬戸内海という一地域の名前がついた法律って、すごいことですよ。本当に皆さんの地域は、それくらい日本の中でも特別な地域なんです

瀬戸内海について語る小泉環境相

小泉進次郎環境相:
私は、地元が神奈川・横須賀市ですけど、「横須賀環境保全特措法」とかないですから

水質の“規制”から“管理”へ

6月の国会で可決された瀬戸内海環境保全特別措置法の改正案。改正のポイントは…

小泉進次郎環境相:
実は瀬戸内海は、かつて“瀕死の海”といわれたくらい、ものすごく汚れてしまって。それが多くの方の努力で、ものすごくきれいになりました。ただ、すごく自然って難しいのが、きれいになった一方で、生き物が減ってしまう

マシンガンズ・滝沢秀一さん:
きれいになることで、餌になるものがなくなる?

小泉進次郎環境相:
そうなんです。プランクトンとか栄養素が減って。「生き物も豊かであり、きれいでもある」。この両立に向けて新しい仕組みを入れたというのが、この法律の最大のポイントです

マシンガンズ・滝沢秀一さん:
きれいだということは、観光業界の人は喜ぶと思うんですよ。これが豊かなといって海の透明度が落ちたりすると、観光業界からすると「ちょっとな…」という意見は?

小泉進次郎環境相:
その意見を調整していく協議会をこれから立ち上げて、地域の中で合意結成してくださいとやるけど、方向性としては、「きれいになって、生き物がいなくなる」は良くないよねと。「生き物がいっぱいいるけど、きれいではなくなる」もよくないよねと。
この2つをちゃんと成し遂げるんだっていう、この発想。水質を規制することから、水質を管理することへ。規制から管理へという考え方。この管理をやっていこうというのは、世界でも瀬戸内海が先駆けです

藤本紅美アナウンサー:
2021年3月、香川県に漁業視察に来た感想は?

小泉進次郎環境相:
兵庫県と香川県に行った。兵庫県は、新しい「管理」を歓迎している。香川県は、かつて赤潮の被害を大きく受けたので、ハマチとか心配をしている。
その両方の声を聴いて、法律を作らなければということで行きました

高松市の漁業を視察する小泉環境相

小泉進次郎環境相:
香川県の不安も聞きました。両方の声を受けて、しっかりときめ細かくやりましょう、自治体の声も漁協の声も聴きましょう。その上で良かったと思うのは、与党野党が賛成で実現したのは良かったなあと

瀬戸内海のごみ問題…「やれば成果出る」

そして瀬戸内海のごみ問題については、小泉環境相は解決に前向きな考えを示した。

小泉進次郎環境相:
全国と瀬戸内海と比べたときに、瀬戸内海に希望があるのは、瀬戸内海地域に流れ着いているペットボトルは、ほぼ瀬戸内海地域から出ているものばかり

マシンガンズ・滝沢秀一さん:
海外から流れてくるものではなくて?

小泉進次郎環境相:
外から流れてこないんです。なので、やれば成果はでます。片づければ確実に減っていきます。だから、環境省は2021年の秋に、全国で海ごみを拾いましょうという活動もやるんですけど、秋に目指しているのは、瀬戸内海の地域に特に重点を置いて、まずは瀬戸内海でペットボトルのごみを回収して、徹底的にきれいにしよう。これも考えています

藤本紅美アナウンサー:
あれだけ大量にごみがあっても、みんなで協力すれば効果も見えやすい?

小泉進次郎環境相:
見える。やってもやっても外国から流れついちゃうから、「きりがない!」ってことにならないのが瀬戸内海。閉じているから(閉鎖性海域だから)。言い換えれば、瀬戸内海の皆さんが、生活の中から(海ごみを)出しているんですよ。
ですから一人一人、山側に住んでいる方も結局、川から流れて海にですから、一人一人がどうかポイ捨てをやめて、ペットボトルのごみを捨てなければ、確実にペットボトルのごみは瀬戸内海からなくなります

マシンガンズ・滝沢秀一さん:
基本的には、拾ってなくしていく?

小泉進次郎環境相:
プラス、そもそもペットボトルを使わない。あとはマイボトル。環境省としては、関係省庁と連携して、マイボトルで給水ができる給水機を全国に広げていきたい。今、マイボトルのままで給水できないところもあるので

藤本紅美アナウンサー:
2050年までに魚より海のプラスチック量が増えると言われているが?

海のプラスチックごみは、2050年までに海に住む全ての魚の重さを超えると試算されている。対策について小泉環境相は…

小泉進次郎環境相:
大事なのは、今から流れ出るプラスチックごみをなくすこと。日本としては、世界と約束したんです。2050年までに、今から流してしまうプラごみをゼロにする。世界20カ国と約束をして出来たのが、大阪ブルー・オーシャン・ビジョンです

小泉進次郎環境相:
今では80以上の国と地域に広がって、世界全体が動き出しました。ですので、魚よりもプラスチックの量が多くならないように、皆さんもできることありますから、一緒にがんばりましょう

(岡山放送)