ワクチン「接種済み」+「受けるつもり」は8割
FNNは、7月17・18日の両日、全国の有権者を対象に電話世論調査(固定電話+携帯電話・RDD方式)を実施し、1179人から回答を得た。
世論調査で、新型コロナウイルスワクチン接種についてたずねたところ、「接種を受けるつもりだ」と答えた人は31.3%、「すでに接種を受けた」が48.8%、「様子を見て接種を受けるか判断する」が15.6%、「接種は受けない」が4.2%だった。

年代によって大きく異なる回答
ワクチン接種では高齢者が先行していることもあり、年代によって回答が大きく異なる結果となった。
70歳以上では、およそ9割が「すでに接種を受けた」と答えた。また60代でも「受けるつもりだ」が24%、「すでに接種を受けた」が63.8%を占めるなど大多数が接種済み或いは接種に前向きであることがわかった。

中年世代で見ると50代は8割近くが「接種を受けるつもりだ」もしくは「すでに接種を受けた」と答え、40代でも接種済みもしくは接種に前向きな“積極派”が7割以上に上っている。

若い世代の3人に1人は接種に“慎重”姿勢
一方で若い世代では、この“積極派”の比率が6割台にとどまることがわかった。30代では「受けるつもりだ」が41.0%、「すでに接種を受けた」が22.9%だった。18歳、19歳あるいは20代では「受けるつもりだ」が43.2%、「すでに接種を受けた」が21.3%だった。「様子を見て判断する」もしくは「受けない」を合わせた“慎重派” は30代で36%、18歳、19歳あるいは20代では35.5%、つまり若い世代の3人に1人いることがわかった。

最近では、ワクチン接種の進んだ高齢者の感染の割合が大幅に減少しており、今後の感染対策としては若い世代への接種拡大が鍵を握る。政府はネットを中心に拡散するワクチンに関するデマや誤った情報への懸念を強めており、科学的根拠に基づいた情報の発信や、「ワクチン接種の利益はリスクを上回る」ことを繰り返し説明することで、接種をためらう若い世代への働きかけを強化している。
【執筆:フジテレビ 政治部 高橋宏朋】