2020年10月、石川・加賀市山中温泉にある古民家で誕生した、シングルマザー専用のシェアハウス「ははこハウス ハニコム」。ここで暮らす女性たちを取材した。

シングルマザーを応援したい

3歳と1歳の子どもを持つあかりさん(仮名)。以前は実家で暮らしていたが、子どもたちと自立するための第一歩として、2021年3月、ここでの生活をスタートさせた。

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シングルマザー あかりさん(仮名):
今月から仕事を始めたばっかりで、平日は(夕食)作ってもらっていて、毎日ずっと。むちゃくちゃ助かってます

あかりさんの手が離せないとき、子どもたちの相手をするのは管理人の生駒朋子さん。

シングルマザー あかりさん(仮名):
いろんな人の目があるのはありがたい。
 

育児も家事も仕事も、1人でこなさなければならないシングルマザーたちを応援したいと、このシェアハウスを作った。

ハニコム管理人 生駒朋子さん:
子どもにもかまってあげたいけど自分に余裕がない、家事もしなきゃいけないし仕事にも行かなきゃいけない、でも子どもは甘えたいという時に、わたしが住んでいる場所をシェアハウスにしたら、誰かと一緒に子育てしたい人や誰かと一緒に住んでみたい人が来るんじゃないかと思って始めました。

ルールは3つ お互い無理のないよう話し合って決めた

個室は4つあり、部屋代は3万7,000円から(※食費、共益費は別途必要)。
敷金・礼金はなく、保証人もいらない。

お互い無理のないように話し合って決めたルール

今は、生駒さんとあかりさん(仮名)家族の4人暮らし。生活のルールはお互いが無理のないよう話し合って決めた。

シェアハウスのルール1

「子どもの世話はあかりさんが行う」

ハニコム管理人 生駒朋子さん:
オムツ変えたこともないし、子どもたちのトイレの世話もしたことないんです。

シングルマザー あかりさん(仮名):
なんでやってくれないの、とは思わないです。

シェアハウスのルール2

「平日の朝食はあかりさん、夕食は生駒さんの担当」

シェアハウスのルール3

「片付け・掃除は余裕のある方が行う」

孤独をやわらげる場所

ハニコム管理人 生駒朋子さん:
きょう焚火の先生をする“こまっち”といいます。よろしくお願いします。

普段は、自然体験のインストラクターをしている生駒さん。4年前、地域おこし協力隊として、縁もゆかりもない加賀市に移住した。

ハニコム管理人 生駒朋子さん:
わたしは結婚もしていないし子どももいないので、本当に最初は知り合いもいなくてどうしていいかわからない時期とか、すごく寂しくて孤独を感じる時期もあった。誰かと住みたいというのがあったんです。

生駒さんもまた、人とのつながりを求めていた。

ハニコム管理人 生駒朋子さん:
遠くの親戚より近くの他人というのはすごく感じる。わたしも実家は岐阜にあるので、今私の身に何かあったら、一番頼るのはここかもしれないと思うと、別に血のつながりとかはないけど、一緒に住んで一緒にご飯食べているから、新しい家族の形でいいんじゃないかと思っています。

シングルマザー あかりさん(仮名):
大人がわたしだけだと、(子どもは)わたしにしか甘えられないけど、わたしがだめでも生駒さんに言ってみようかなとか。やっぱり自分だけじゃないっていうのは子どもにとってもいいと思います。

孤独をやわらげ、肩の荷を少し降ろすことができる。この家はそんな場所。

生駒さんは、将来的にシェアハウスが女性の駆け込み寺としての役割も果たせたらと考えているそう。

シェアハウスにはまだ空きがあるので、気になった人は「ははこハウス ハニコム」で検索してみては。

(石川テレビ)