SNSで話題のカップヌードルクラッカー

おなじみのカップヌードルがデザインされたクラッカー。飛び出す中身もカップヌードルを再現。
今、SNSで話題となっているこのクラッカー、実は愛媛生まれ。
2021年5月、ツイッターにこんなクラッカーの画像が投稿された。

ツイッターに投稿された画像
この記事の画像(11枚)

投稿はなんと2万件以上もリツイートされて、SNSを中心に瞬く間に話題となった。

鈴木瑠梨アナウンサー:
見てください、このパッケージ。おなじみのロゴや色合いでデザインされています。お腹が空きそう!

話題となったクラッカーは、日清食品が手がけた「カップヌードルクラッカー」。

カップヌードルクラッカー

オンラインストア限定の商品で、2021年で発売50周年を迎えるカップヌードルをクラッカーで再現した。
それにしても、いったいなぜクラッカーだったのか。
日清食品の担当者にギモンをぶつけてみた。

日清食品ダイレクトマーケティング課・佐藤真有美ブランドマネージャー:
作ったのは2017年。当時は日清食品のオンラインストアで珍しい物を売って、たくさんお客さんに来てもらおうと、ネタになるようなことを狙って、話題性を求めて作りました

クラッカー業界トップ企業も驚いた「こだわり」

実はこのカップヌードルクラッカー、愛媛生まれ。
作ったのは、宇和島市にあるクラッカーメーカーの「カネコ」。

1884年(明治17年)創業と130年以上の歴史を誇る老舗で、パーティー用クラッカーの国内シェアの実に9割を占める業界トップ企業。

カネコ・佐々保仁常務:
クラッカーを使うシーンというのは、お祝いごとであるとか、必ず人を喜ばせる、あるいはサプライズ、驚かせる、そして最後は思い出に残る感動を与えるところがあると思います

カネコのクラッカーには、エレキギターの形をしたものなどユニークなものも。

エレキギターの形をしたクラッカー

カネコ・佐々保仁常務:
うちの社員で若い時にバンドをしてた者がいまして、何か面白い物ができないかと

カネコが作っているクラッカーは、実に約300種類。
カップヌードルクラッカーの制作にあたっては、日清食品からこれまでの業界の常識では考えられないようなオーダーがあったという。

鈴木瑠梨アナウンサー:
カップヌードルクラッカー、発射してみましょう!3、2、1!

クラッカーの中身はまさにカップヌードルそのもの

クラッカーから勢いよく飛び出したのは、カップヌードルの麺と具材を再現した紙テープと紙吹雪。

鈴木瑠梨アナウンサー:
これ、私の好きな「謎肉」じゃないですか。え?これ、リアルすぎて

カネコ・佐々保仁常務:
本物を忠実に、写真で撮ったものをかたどっています

クラッカーの制作にあたっては、中身のリアルさに徹底的にこだわるため、日清食品からカネコに細部に至るまでオーダーが出された。
紙吹雪で作る4種類の具材のうち、いわゆる「謎肉」と「エビ」は実物の写真を両面に印刷。

ここまでこだわって制作したクラッカーは、カネコとしても初めてだったという。

カネコ・佐々保仁常務:
そこにコストを使うのは(従来は)ありえないです。コスト的に考えると(飛び出す時は)一瞬しか見えないので、安い物を入れた方が良いと思うんですけど、日清食品はちょっと違いましたね

実はクラッカーから飛び出る紙吹雪は、色のついた紙を型で抜いて作るタイプがほとんど。

写真の両面印刷は、クラッカーとしてはとてもコストがかかる形となるが、飛び出した瞬間だけでなく、床に落ちたあとも楽しんでもらおうという日清食品の狙いがあった。

日清食品ダイレクトマーケティング課・佐藤真有美ブランドマネージャー:
飛び散った時にちゃんときれいな色が舞うように、しっかりと両面印刷をして、サイズも具材のそれぞれに合わせました

さらに、カップヌードルの麺についても、より実物に近い色の紙テープを使うなど、こちらもリアルさを追求。そのうえに紙テープの先端を束ねることで、バラバラに散らかることがないようになっている。

そこには、食品メーカーならではのこんな思いもあった。

日清食品ダイレクトマーケティング課・佐藤真有美ブランドマネージャー:
やはり私どもは食品メーカーで、食べていただく商品を売っていますので、どれだけネタのグッズだったとしても、遊んだあとにゴミが散らかったように汚らしくなってしまうのは避けたかった

4年越しのブレイクとなったクラッカー

カップヌードルクラッカーが発売されたのは2017年。
当初は1日に数個が売れる程度だったが、2021年5月にSNSで話題になると、多い時には1日数百個が売れる人気商品になった。

鈴木瑠梨アナウンサー:
どういった点がユーザーに突き刺さった?

日清食品ダイレクトマーケティング課・佐藤真有美ブランドマネージャー:
不必要なまでのこだわりが注目してもらえたのではと思います。
クラッカーってそのまま見てもわからないですが、やってみた時に初めて中身の本当の面白さがわかる。そういうところで興味を持った方が試してみたいっていう気持ちで話題にしてもらって、購入してもらえたのでは

カネコ・佐々保仁常務:
今までいろんな商品を出してきましたが、日の目を見なかった商品もいっぱいありますけど、そういうことの積み重ねが商品開発には重要なことだと思います。無駄に見えることがあるけど、それが次につながっていく

喜びの場面を楽しく彩るクラッカー。
そこには、開発者のこだわりと遊び心も詰まっている。

超巨大なクラッカーも

皆さんも今度、思いっきり鳴らしてみませんか。

(テレビ愛媛)