自衛隊によるワクチンの大規模接種が18歳から64歳に拡大され、6月16日午前0時から予約がスタートしました。
早く受けたいという現役世代も多いと思いますが、分かれ目となるのが“接種券”。めざまし8が取材すると、東京23区のうち、わずか3区しか発送を完了していないことが分かりました。
飲食店オーナー「少しでも早く」
この記事の画像(6枚)CURRY&SPICE BAR 咖喱人オーナー・安川知廣さん:
12時になりましたので、予約をしてみたいと思います
きょう午前0時。日付けが変わった直後、真剣な表情でスマートフォンの操作を始めたのは
安川知廣さん52歳。
夜更かししてとろうとした大規模接種センターでのワクチン接種予約です。現在、全国の65歳以上の高齢者を対象に自衛隊の大規模接種センターで接種が行われていますが、最近は予約に空きが目立ち始めていました。
そこで、防衛省は、対象者を自治体発行の接種券を持つ、全国の18歳から64歳の人に拡大することを決定。この知らせを心待ちにしていたのが、東京・飯田橋でカレー店「CURRY&SPICE BAR 咖喱人」を営む安川さんでした。
CURRY&SPICE BAR 咖喱人オーナー・安川知廣さん:
(接種券が届いたのは)先週の頭だったと思います。やっと打てると思いました。僕の住んでいる区は早い方らしいので…
見せてくれたのは、およそ1週間前に届いたばかりだという、ワクチン接種券。
封筒には、接種番号が書かれたクーポンと2回分の問診票が入っていました。安川さんは中野区ではなく、大規模接種センターでの予約を考えているといいます。その理由を聞くと…
CURRY&SPICE BAR 咖喱人オーナー・安川知廣さん:
(中野)区の方では予約がまだ先なんですよ。今月末くらいなんです
接種券に同封されていた案内を見ると、中野区で予約ができるのは6月28日から。
CURRY&SPICE BAR 咖喱人オーナー・安川知廣さん:
1日に十数人の違うお客様がいらっしゃるので、1週間にしたら何百人という方に接しているので、来られるお客様のためにも、私とか従業員のためにもなるべくリスクを減らしていきたいなっていうのがあるので…
現在、感染対策を徹底し、お店を営業していますが、できるだけ早く接種を受けようと大規模接種センターの予約を取ることにしたのです。
CURRY&SPICE BAR 咖喱人オーナー・安川知廣さん:
12時になりましたので予約をしてみたいと思います。(予約を終えて)予約完了しました。スムーズにいきました
作業開始から、わずか4分。無事に17日の予約を取ることができました。対象年齢が大きく広がり、全国からの予約も可能になったワクチン接種。しかし、今すぐ受けるには条件があります。
「接種券」必須の大規模接種…送付めぐり“地域格差”
大規模接種センターでのワクチン接種には自治体発行の「接種券」が必須となります。
しかし、東京23区のうちわずか3区でしか接種券の発送を完了していないのが現実です。発表された概要では、予約方法は 専用サイトやLINEに加え電話での予約も可能です。最短で6月17日から接種を受けることができます。
実際に予約した人に話を聞いてみると
墨田区の30代女性:
午前0時すぎ、約5分でWEB予約完了日付が早い日程から埋まっていた印象でした。墨田区は接種券が早く届いてありがたかった
東京23区の64歳以下への接種券発送状況を調べたところ…
接種券の発送を終えているのは墨田区・中野区・台東区のわずか3区だけとなっています。発送が遅れている地域だと、品川区が6月29日、渋谷区が30日となっていました。
自治体により発送日が大きく異なっているため、格差が生まれているのが現状です。
(めざまし8 6月16日放送より)