絶滅が危惧されている渡り鳥「コアジサシ」が、佐賀市の工事現場に巣を作り、子育てに励んでいる。
工事を予定していた建設会社は工事を延期し、「元気に巣立ってほしい」と温かく見守っている。

絶滅危惧種指定「コアジサシ」が建物跡地で子育て…工事延期も

子育て中の「コアジサシ」
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佐賀市のとある場所にある建物跡地。
環境省により絶滅危惧種に指定されているカモメ科の渡り鳥「コアジサシ」が、子育ての真っ最中。

中野建設 土木事業本部・宮崎安一さん:
(見つけた)当時はコアジサシと気づいていなくて、何か対応できることはないかと思い、動いた

佐賀市の中野建設は、この跡地を工事現場の拠点として、資材の搬入や事務所の設置工事を予定していた。

しかし6月に入り、除草作業をしていた人からの連絡を受けた日本野鳥の会・佐賀県支部が、中野建設に相談し、急きょ延期することを決めたという。

日本野鳥の会 佐賀県支部・宮原明幸支部長:
「巣立つまでは工事を待つ」と言ってもらっている。本当にありがたいこと。みんなで優しく見守ってほしい

日本野鳥の会の宮原さんによると、コアジサシは本来 海岸の砂浜や河川敷に卵を産む生き物。

「跡地の砂利が河川敷に似ていたから、巣を作ったのではないか」と分析している。

 「元気に巣立ってほしい」豪州やニュージーランドへ

コアジサシのヒナ

卵からかえったヒナは約20日で飛べるようになり、その後 オーストラリアやニュージーランドに向かって、家族一斉に飛び立っていくという。

中野建設 土木事業本部・堤茂徳本部長:
体長何センチかの小さい鳥で、カラスなどの天敵もいるみたいだし、元気に巣立ってほしいですよね。また会えるのを楽しみにやっていきたい

子育て中のコアジサシ

(サガテレビ)