この記事の画像(5枚)

温かい拍手に包まれ、マウンドへ。湧き上がる思いをボールに込めた。ロッテの2年目・佐々木朗希(19)が西武戦(ZOZOマリン)で1軍初登板初先発。5回6安打4失点107球のデビューに「緊張はそんなにしなかったが、独特の雰囲気の中1球1球すごく疲れた」と振り返った。

最速154キロ直球とフォークで5奪三振

自分の持ち味は十分に発揮した。立ち上がりは自慢のストレートは全て150キロ以上をマーク。西武の主砲・山川穂高(29)にはそのストレートとスライダーで追い込むと141キロの落差あるフォークでプロ初の三振を奪った。2回にはこの試合最速の154キロのストレートでスパンジェンバーグ(30)を空振り三振に仕留めるなど、5つの三振を奪った。3回には森友哉(25)をインコースで攻め、その球威でのけぞらせた。

5盗塁を許したデビュー戦

左足を高く上げるダイナミックなフォームで150キロ台の力のあるストレートを投げ込むも、走者を背負った時の課題も見つかった。クイックモーションは決して速くはなく、俊足そろいの西武に5盗塁を許した。「速さだけでなくタイミングとか修正していければ」初の1軍マウンドで課題こそ見つかったが、マウンドでの経験全てが糧になった。

たどり着いた1軍マウンド

岩手・大船渡高校時代に最速163キロを記録し、4球団競合の末にドラフト1位で入団。昨季は体作りに専念し実戦での登板がないまま終わったが、今季は2軍で5試合を投げ、この日に向けて調整してきた。順調な体作りでたどり着いた1軍のマウンドで、予定を上回る107球。「自分から崩れることはなかったのでピンチでも少しは粘れたかなと思う」と手応えを口にした。

今後はいったん出場選手登録から外れ、次回登板に備える予定。「次はもっといいピッチングができるように頑張りたい」。無限の可能性を秘めた19歳は自分をさらに磨きプロ初勝利をつかむ。

ロッテ6-6西武
(5月16日・ZOZOマリン・12,918人)