2021年春、「うちなーの翼」日本トランスオーシャン航空に異色の経歴を持ったパイロットが入社。大空への熱い思いで、夢をかなえた男性を取材した。

JTAに“元整備士”のパイロットが入社

2021年度、日本トランスオーシャン航空にパイロットとして入社した本村真一郎さん(33)。

本村真一郎さん:
第二の人生、パイロットの職業はしっかりと全力で取り組んでいきたいと思います

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7月から始まるパイロットの訓練を前に、本村さんは現在、他の部署で会社全体の仕組みを学んでいる。

本村真一郎さん:
自分の中では第二の人生のスタートだと思っているんですけど、これまでデスクワークをしたことがありませんでしたので、不得意なパソコンと毎日にらめっこして収穫がたくさんあります

本村さんは高校卒業後、JTAで航空整備士として15年間仕事をしていた。
2012年には、一等航空整備士の国家資格を取得し、日々、地上で飛行機の安心安全を支えてきた。

本村真一郎さん:
空港で離陸をする飛行機を点検して見送る仕事をしていたんですけど、その際に、手を振りながら「自分もパイロットになりたい」と再燃したといいますか、小さい頃の夢がよみがえるというか、そういう気持ちになった

「飛行機を操縦したい」 働きながらパイロット目指す決断

沖縄・宮古島出身の本村さんは、幼い頃から飛行機が大好きで、いつしかパイロットになることが夢になっていた。

宮古島で育った本村真一郎さん

本村真一郎さん:
年を重ねるにつれ、周りにパイロットはいなかったので、非現実的だなと思うようになり、結果的に航空整備士の仕事に就きまして、入社してからの最大の目標は一人前の整備士になることでした

しかし、整備士として働く中で、「飛行機を操縦したい」という思いが日に日に強くなり、働きながらパイロットを目指す決断をした。

大阪にある訓練学校に約5年間通った本村さん。
その間、JTAでは新型機の導入などもあり、整備士としても新たなシステムを覚えるなど多忙を極めたという。

本村真一郎さん:
一番忙しかったです。ですが、周りの同僚にも助けられて、なんとか勉強時間を作る事ができまして、今に至ります

整備士の同僚・大浜誠也さん:
休みの日も勉強したりしているのを見て偉いなと思っていました。
真一郎のような人がいる事によって、お互いの理解が深くなって、より品質の高い飛行機が仕上げられるようになれば、とてもいいかなと思います

本村真一郎さん:
早く一人前のパイロットになって、整備とパイロットの架け橋になってより品質の高い飛行機をお客さまに提供できればと思います

努力積み重ねかなえた夢…33歳の新入社員は新たなステージへ

本村さんは、施設にあるシミュレーターを使って、ほぼ毎日、実技の練習をしてきた。

沖縄・豊見城市「トライエア」

パイロットになるためには、4つのライセンスを取得する必要があり、本村さんは仕事の合間を縫って知識と技術を培ってきた。

ーーどういう路線を飛ばしたい?

本村真一郎さん:
宮古ですね。生まれ育った宮古島へフライトしたいです。私がこれから飛ばす機体は、これまで自分が整備してきた飛行機なので、愛情を持って整備してきた機体を今度は愛情をこめて操縦したいなという気持ちです

JTAにパイロットとして入社した本村真一郎さん

職場の理解を得ながら、コツコツと勉強してきた本村さん。
2020年、他の大学生と同じように就職活動に臨み、晴れてパイロットとしてJTAに再入社する事ができた。

職場の理解を得ながら、コツコツと勉強してきた本村さん。
2020年、他の大学生と同じように就職活動に臨み、晴れてパイロットとしてJTAに再入社する事ができた。

本村真一郎さん:
最初は大きな夢だったのですけど、それが少しずつ目標に変わってきて、謙虚で努力を怠らないパイロットになっていきたいと思います

努力を積み重ね、社会人16年目で夢をかなえた本村さん。
33歳の新入社員は、これから新たなステージへと飛び立つ。

夢をかなえ新たなステージへ

本村真一郎さん:
整備士としての知識を持って、より安全に飛行機を飛ばすことが大事だと思うので、パイロットとして、その気持ちを担って運航できればと思います

(沖縄テレビ)