島根県松江市の家具メーカーが従来の技術を生かして、新型コロナ禍の需要にマッチした新たな商品を開発。思わぬところから注目され、ビジネスチャンスを広げている。コロナ禍を「バネ」にしたアイデア社長の新しい挑戦を取材した。
この記事の画像(11枚)問い合わせ相次ぐ 家具メーカーが作る「キッチンカー」
ウッドスタイル・西村幸平社長:
今までやっていた事業をもうちょっと進化させるというか…
松江市の家具メーカー「ウッドスタイル」。
竹で作った珍しい家具や、猫好きの社長が発案した猫専用の家具など、アイデア商品を世に送り出してきた。
しかし、コロナ禍で生活様式が一変。人々が求める商品にも変化が起きている。
「沈んだ世の中をハズませたい!」と、心に火が付いたアイデア社長。
アイデアの第1弾は、キッチンカーだった。
ウッドスタイル・西村幸平社長:
キャンピングカーは、いま何台か受注を受けていて、徐々に広がっているところでして。キッチンカーも多方面からお客さんが来ていまして
飲食業界からの需要が高まり、県の内外から受注・問い合わせが相次いでいる。
国産木材の「プライベート空間」に東京都も注目
そしてコロナ禍の中、密への対策のため、第2弾として開発したのが「プライベートブース」だった。
リモートワークの推進を受け、働き方が変化。
換気扇やコンセントを完備、国産木材を利用し、防音設計にもなっている。
坂西美香アナウンサー:
周りは木のぬくもりを感じる空間になっていますし、上は透明のパネルになっているので、圧迫感というのはありませんね
2020年夏に1基17万円から発売、これまでに5台を販売している。
この人気に、東京都が注目した。
都が運営する国産木材の魅力発信拠点「MOCTION(モクション)」に、4月1日から展示されている。
東京都農林水産振興財団・石城護課長:
新たなオフィスじゅう器を作られているので、今回お声掛けさせてもらった。周りの音に影響されずに、黙々と仕事をするにはいいじゅう器かなと思う
山陰から世の中をハズませたい!コロナ禍の変革に対応するためアイデア社長の頭は、今大きくはずんでいる。
ウッドスタイル・西村幸平社長:
同じことをやっていたらダメだということが分かったので、次から次へと新しい事業を今後も展開していこうと思っています
(TSKさんいん中央テレビ)