ウエイトリフティングで世界と戦ってきた谷口莉菜選手(23)。
2020年にキックボクサーに転身した。

目指すはプロということで、その思いを取材してきた。

相次ぐ負傷でウエイトリフティングを断念…キックボクシングに転身しプロの道へ

谷口莉菜選手:
つらさより「毎日楽しい」が勝っているので、そこまで辛い思いはないです

パンチとキックで相手と戦うキックボクシング。

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近年、フィットネス目的で女性に人気が出ているが、谷口選手はそれとは一線を画している。

谷口莉菜選手:
このスポーツでプロを目指そうと

目標を語る谷口選手

プロのキックボクサーを目指しているが、まだ、競技を始めて1年半。

元々は、ウエイトリフティングの選手。
京都出身の谷口選手は、高校でウエイトリフティングを始めると、全日本ジュニアで3連覇。

名門金沢学院大学に進学すると、世界ジュニア選手権に出場するほどに実力をつけた。

2017年 ウエイトリフティング 世界ジュニア選手権の様子

谷口莉菜選手:
けがが原因で引退せざるを得ない状況になった

左肩の故障で、オリンピックを目指したウエイトリフティングが続けられなくなった。

谷口莉菜選手:
スポーツでプロを目指したいから、転向を考え始めたときに、ウエイトリフティングの友達が、趣味で(キックボクシングを)やっていて、スポーツで生活できたら1番いいなってプロの選手を見て強く思った。

今は、プロという新しい目標ができて、充実した毎日を過ごしている。

脱毛症を公表 “同じ境遇の人に勇気を”

そして、谷口選手の心を充実させたもう1つの出来事が「脱毛症の告白」。

脱毛症とは、ある日突然、全身のあらゆる毛が抜けてしまう病気。
谷口選手は小学6年生で発症し、大学4年生で公表することを決意した。

谷口莉菜選手:
これを公表していいかって戸惑いがあって、中々言えなかった。家族が近くにいない中で自分1人で抱え込むのはもう止めようって思って、友達に相談した時に「協力するよ」って強く言ってくれて、公表したらみんながわかってくれると思って、そこで決断できました

戸惑いもあったという谷口選手

同じ境遇の人に勇気を与えたいと強く思う谷口選手。
元プロの原田博允会長の下で、ジム第1号のプロを目指している。

プロへの第一歩! デビュー戦の行方は…

プロになるためには、アマチュア戦で一定の勝ち星を稼がなければならない。

プロへの構図

デビュー戦でもあるアマチュアの大会が、3月に都内で行われた。

谷口莉菜選手:
ずっとワクワクしているので、“倒すぞ”って気合が入っている

出場するクラスは、90秒、2ラウンド勝負。

飯田アナ:
今、試合のゴングが鳴らされました。同じ55kg以下ですが、身長差が15cm以上ある相手

154cmの谷口選手に対し、相手の関響子選手は170cmと長身。
リーチのあるキックに対し、谷口選手は果敢に攻める。

試合の様子

飯田アナ:
青コーナーの谷口、いきなりパンチで来た! 右のフック

しかし、決着はつかず、試合は判定に。

谷口選手はキックボクシングのデビュー戦、見事勝利で飾った。

デビュー戦勝利の谷口選手

谷口莉菜選手:
判定だったのでホッとしている。やり切った感が凄い。自分にはプロになって、世界でベルトをとる夢があるので、アマチュアでは1戦ずつ全て勝利して、(プロになるまで)あと2年やっていきたい

夢を語る谷口選手

クレイジーゴリラジム 原田博允会長:
本人の中では、あと2年でプロになると言っているが、1年でなれるんじゃないかなと。普通の人ができる努力じゃないので、そこがすごい

谷口選手の努力をたたえる原田会長

勝利の報告をみんなに 険しいプロへの道は続く

谷口莉菜選手:
勝ちました

母・由香里さん:
おめでとう

ーーキックボクシングをやるときいた時、どんな思いでした?

母・由香里さん:
怖いイメージしかなかったので、そんなのやめてって思いましたが、言っても聞かない子なんで

母・由香里さんの心配も…

ーープロになるみたいですよ?

母・由香里さん:
そうなんですかね。わたしキックボクシング自体わからないので、プロになるってどういうことですかね?

谷口莉菜選手:
楽しみにしといてください

そして、勝利の報告に訪れた先は、学生時代のバイト先。

ジェファン 井上雄貴オーナー:
ずっと笑ってるし、自分の話をしてくれるし、心配のない子。(従業員たち)みんな勝ったねって、みんな知ってるよ

ジェファン 井上雄貴オーナー:
東京に行くことは?

谷口莉菜選手:
今のところは考えていない。修行でタイとか行けたらいいなと思っている

プロへの道はまだ始まったばかり。
谷口選手の今後に注目。

(石川テレビ)