“ランドセル購入活動”の略である「ラン活」が、年々過熱している。
コロナ禍でも熱い!その現場を取材した。

多様化するランドセル。「ラン活」も過熱

3月21日、神奈川・横浜市では大雨・強風・波浪注意報が出るほどの荒れた天気にも関わらず、「羅羅屋ランドセル展示会」には多くの家族連れの姿があった。会場には、90個近いランドセルが…

お母さん:
これ?これ?これ?

子ども:
あっち。

今回初めて、2022年入学予定の年中さん向け展示会を3月に開いた。

お母さん:
私の姉も年中さんの子どもがいるんですけど、もう買ったって言っていたので(展示会に来ました)。

お母さん:
人気の(ランドセル)だともう5月に売り切れちゃうって聞いたので、色々「ラン活」を調べていたら、じゃあ早めに行こうってことで(展示会に来ました)。

お母さん:
選択肢がちょっと多いので(悩みます)。

5年ほど前から「ラン活」という言葉が多く聞かれるようになった。

色も形も多様化し、素材や細部にこだわるものが増え、ランドセルは高額化している。また、人気の物は早く売り切れてしまうため、年々こだわり派のラン活開始が早まっている。

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実際に、2022年入学する予定のお子さんを持つ家庭の3割以上が、3月に購入すると回答(2021年2月ランドセルの通知表調べ)。
取材したこの日も、続々と注文が入った。

2021年のランドセル人気カラーは?

2021年の「ラン活」で人気を集める色は?

〈女の子 ベスト3〉(羅羅屋調べ)
3位:メルティローズ(税込み5万3900円)。
2位:アイスブルー(税込み5万8300円)。
1位:アイリス(税込み6万3800円から)。

アナと雪の女王のヒットから人気色となっている。

〈男の子 ベスト3〉(羅羅屋調べ)
3位:ブラック×イエロー(税込み7万7000円)。
2位:ネイビー(税込み5万3900円)。
1位:ブラック×マリン(税込み6万3800円から)。

黒や紺に別の色でアクセントを入れるのが人気。

選んでいるご家族の様子を見ていると…

お母さん:
そっちにする?

おばあちゃん:
薄いピンクなんだね。

積極的なのが、祖父母。

おばあちゃん:
もう小さいときから見ているので感無量。

お母さん:
(祖父母が)パンフレットを送ってきたりして、「買うけどもう決めないの?」っていう。おじいちゃんおばあちゃんたちも早くっていう。

羅羅屋 企画 販売部 安東幸樹部長:
コロナ禍でおじいちゃんおばあちゃんもランドセルに対する熱量が高くなっている。一緒にラン活を楽しんでいる。

ランドセルの購入資金は、4割の家庭で祖父母が出している(2021年2月ランドセルの通知表調べ)。

コロナ禍で助かる。家で選べるランドセル

そんな中、コロナ禍でも家で「ラン活」ができる試みが…

大翔くん:
うわー!すごーい!

おばあちゃん:
これも良くない?大翔

実際に手に取ってみることができる、ランドセルのリースが今、大人気となっている。
自宅でゆっくり、おばあちゃんも一緒にランドセルを選べる。

ちなみに予算は?

お母さん:
5万~6万円。

おばあちゃん:
7万~8万円。満足する物を買ってあげたいですよね。やっぱり孫はかわいいです。

孫のために奮発!子どもたちの笑顔のために…
両親や祖父母による「ラン活」は、さらに激しさを増している。

佐々木恭子アナウンサー:
ランドセルも多様化してますね。

加藤綾子キャスター:
まさに多様化ですよね。でも6年間使うので、もし自分が親だったら飽きないようなシンプルな色がいいんじゃないとか言っちゃいそう。

佐々木恭子アナウンサー:
色の好みも6年あると変わりますからね。柳澤さんはそろそろお孫さんに…

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
どうしようかな?

佐々木恭子アナウンサー:
よくよく考えて選んでください。

(「イット!」3月29日放送分より)