横浜ビー・コルセアーズの河村勇輝(19・東海大1年)が28日、特別指定選手としての今季ラストゲームに登場した。

第1クォーター途中から出場すると、川崎ブレイブサンダース・篠山竜青(32)とマッチアップする場面では自慢のスピードで振り切り、シュートを決め会場を沸かせた。

©B.LEAGUE
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東海大での活動が3月から始まる河村。試合後のセレモニーでは、「たくさんのドキドキとワクワクをありがとう」「東海大に行っても応援してます」などのブースターからの寄せ書き入りのフラッグが贈られた。

「この2カ月間、自分自身、納得するパフォーマンスもできずに、ブースターの皆さんの求めている、期待しているプレーに応えられず、すごく悔しいシーズンでした。この経験を活かして大学に戻り、また強くなってBリーグに戻ってきたいと思います」とブースター(ファン)に向けて挨拶した。

セレモニー後の会見で、寄せ書き入りのフラッグについて、「すごく嬉しい気持ちでいっぱい。でもブースターのために何も還元できていない。期待に答えられるプレーや結果を残せていないので、すごく悔しい気持ちでいっぱい。だからこそ成長した姿でBリーグに戻ってくることが、ファンへの一つの恩返しだと思うので、1年間頑張っていきたい」とブースターに感謝した。

河村を見続けてきたカイル・ミリングヘッドコーチ(46)は「この2カ月間一緒に活動できて本当にうれしく思う。スキルレベルは高いところにいて、シューティングは全く問題ない。今後は体の強化が必要だと思っているが、それは時間が解決してくれるだろう。強いて言えばスピードの緩急が課題だが、それも経験の中から生まれる。大学で自信をつけてまた来年Bリーグの舞台に戻ってきてほしい。これからの活躍を期待している。」とエールを送った。

また、キャプテンの生原秀将(26)も「彼は19歳という年齢だが、このリーグでも通用することは全選手が認めている。彼のすごいところはスピード。リーグでも1、2を争うスピードだと思う。一緒にプレーしていて、スピードを殺さずにパス、シュートできるのが大きな魅力だと思う」とその才能を高く評価した。

「今週末から東海大に戻ってインカレ連覇、天皇杯でBリーグのチームに勝つという大きな目標がある」と河村。プロでの経験を糧に大学での挑戦が再スタートする。

加藤忍
加藤忍

早稲田大学卒業。フジテレビ入社。スポーツ局すぽると!ロッテ担当、ヤクルト野球中継などを経て現在は報道局兼スポーツ局。