松本市の相澤病院は11日、今月に入り、救命救急センターの職員5人が新型コロナウイルスに感染したことを明らかにしました。これを受け、あす12日から救急車以外の救急患者の受け入れを一時停止することを決めました。

相澤病院では、これまでに職員と患者合わせて15人の感染が確認されています。

病院は、11日オンラインで会見を開き、このうち5人は救命救急センターに勤務する30代から50代までの職員で、今月3日から8日の間に感染が確認されたことを明らかにしました。この5人は残りの10人の感染者と関連がなく、センター内の休憩室で感染が広がった可能性が高いとしています。

相澤病院・田内克典院長:

「職員の休憩室の中で職員間の感染が起こっている可能性は否定できない」

病院によりますと、今月1日と2日に5人のうち複数人が同時にセンター内の休憩室を利用したとみられるということです。休憩室の広さは10畳ほどで窓はなく、ドアを開けて換気していたとしています。

これまでにセンターの職員69人全員を検査しましたが、「陽性」の確認はこの5人だけで、その他の64人は「陰性」だったということです。

職員の感染を受け、病院はあす12日午前9時から当面の間、救急車以外の救急患者の受け入れを一時停止することを決めました。

相澤病院の救命救急センターには、救急車で搬送される患者以外に一日50人から60人ほどが来院するということで、近隣の医療機関で受け入れてもらうよう調整したということです。

相澤病院・田内克典院長:

「対策は不十分だったと考えざるをえない。周りの医療機関に多大な迷惑をかけてしまう。なるべく早く終息させたいと思っています」

(画像:相澤病院のオンライン会見(11日))

長野放送
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