「お客さんが来られない間も、かもめの姿を見てもらえたらと思って、YouTubeに『看板猫かもめチャンネル』を作ってライブ配信することにしたんです。最初のうちはカメラを固定していたので、かもめが移動しちゃうと数時間誰も映っていないことも。映ればラッキーくらいの感覚でした」
店主のヒナツさんは、当初そう気軽に構えていたが、配信を続けるうちに徐々に視聴者が増えたことで作戦を変更。
「かもめが好きな場所が5~6カ所あるので、移動する度にカメラも移動させ、クリップ付きのスタンドを使って固定し、かもめの姿をずっと見せられるようにしたんです」
その作戦が奏功してか、徐々にライバー猫としての人気が高まり、今では100〜200人ほどがリアルタイムで見守ることも。チャンネル登録者数も2026年10月28日時点で8740人にのぼっている。
5年以上にわたってほぼ毎日配信し続けているが、配信は主に営業日の夕方16時頃から始まり、閉店まで5〜7時間に及ぶこともある。
「でも、無理にカメラの前に連れてきたり、何かをさせたりすることはありません」
あくまでかもめくんが普段どおりに過ごす姿を届けるのが基本。配信のためにかもめくんの行動を変えるのではなく、かもめくんのペースを大切にしている。
このスタイルだからこそ、ときにはカメラの前で数時間動かず、ゴロゴロし続けることもある。しかし、そのありのままの姿こそが人気の要因になっているのだ。
名前の由来は『かもめ食堂』
そんなかもめくんがMORISにやって来たのは、2016年11月7日。

