猫はグルメで、同じフードを食べ続けると飽きてしまう子が多いと言われます。ところがその逆に、決まったフードしか食べない子もいます。そのような猫は、療法食に切り替える際やフードが手に入らなくなった場合に困ることも。そんな「気難しい猫さん」の生い立ちの秘密と、他のフードも食べてもらう方法について、獣医学博士の岩崎永治さんが解説します。
文=岩崎永治
いつものごはん以外口にしない
いつものごはんは喜んで食べるのに、少しでも違うフードを出すとプイッ。絶対に口にしない食べ物がある猫さん、多いですよね。飼い主さんからすれば「どうしてそこまで頑固なの?」と思ってしまいます。
ごはんだけではありません。「ピンポーン」とインターホンが鳴った瞬間、さっきまでリビングでくつろいでいた猫さんが、あっという間に姿を消してしまった…。来客が帰ったあとも、しばらくソファの下から出てこない。そんな警戒心の強さを垣間見ることもあります。
「この子は、もともと神経質な性格なのかな?」
そう思う方も多いでしょう。しかし、猫さんの人生の中でどこからが「もともと」なのでしょう?今の飼い主さんに拾われてから?拾われる前、本当の母猫さんと暮らしていた時から?それとも、生まれる前からの遺伝的な問題?
実は、猫さんが神経質な性格になるのは様々な要因が関わっていることが研究で明らかになってきました。今回は、そんな神経質な気難しい猫さんのことを解説していきます。
新しいモノ嫌いの猫さんの特徴
冒頭の「絶対に口にしないごはんがある」や「神経質だったり警戒心が強い」という性格は、以前の記事「猫のごはん診断」で「新しいもの嫌いタイプ」になった猫さんの特徴です。専門的には「ネオフォビア」と呼びます。

