新型コロナウイルスの影響で多くの企業が在宅勤務を導入しているが、自宅でパートナーにご飯の時間など伝えることがあった時に、オンライン会議中だったり仕事中で話しかけづらいという経験をしたことはないだろうか。

そんな中、仕事の邪魔にもならず癒しも与えてくれる画期的な連絡方法が話題になっている。

それがこちら。

2階でリモートワーク中の夫に声をかけるとき、仕事中だからLINEできないし大声で呼びかけるわけにもいかないし赤子を追うわご飯を準備するわでこっちもてんやわんやなので編み出されたシステム すすめ!伝令ドッグ

このコメントとともに投稿された画像には、「おひるごはん12:00~」と書かれたメモを頭に貼っている犬の姿。このメモを2階で在宅勤務している旦那さんに届けてもらうというシステムで、その名も「伝令ドッグ」である。

提供:菜々さん
提供:菜々さん
この記事の画像(7枚)

投稿者は、菜々(@chloe0608wan)さん。伝令ドッグとなっているのはラブラドールレトリバーのクロエちゃん2歳の女の子だ。
 

提供:菜々さん
提供:菜々さん

この画期的でかわいいシステムに魅了される人が続出し、他のユーザーからは「伝令ドッグ、かわいくて頼りになりますね」「素晴らしい名案!」「旦那さんの反応が気になります笑」とのコメントなど反響を呼び、30万いいねが付いている。(12月8日時点)

そして、この投稿には続きがあり、「なお成功率は60%くらい(よっわいテープでとめてるから途中で落ちる)なので、首からかける小さいホワイトボードみたいなのを導入したいけど、足引っかかりそうだし、首輪に手紙をくくりつけるみたいな方法がいいのかな~」と投稿されている。

成功率が60%とは高い方だと思うが、在宅勤務をしている旦那さんの反応はどうなのだろうか。
また、その後伝令ドッグは改良されたのか、菜々さんにいろいろ聞いてみた。

子育中で「これならクロエでもできるのでは」

ーー伝令ドッグを編み出したのはなぜ?

始めはLINEで声をかけていたんですが、そもそも仕事用のスマホを使っているので私の連絡を見られないことがよくありました。
そこで、置くと泣く10kg超の息子を抱え2階に上がってはそーっと声をかけていたんですが、リモート会議をしている時もあれば研修を受けていたり、電話をかけていたり様々なので、用件を伝えられずに退散し数十分後に再チャレンジということをしていました。

それが大変なので話しかけることをやめ、自分でメモを届けに行くようになったのですが「これならクロエでもできるのでは?」と思ったのが始まりです。


ーークロエちゃんはどうやって伝えているの?

夫のいる部屋のドアを頭で押し開け、デスクそばまで行っているんだと思います。(クロエに任せているので実はよく知りません)
私は階段下で待っていて、彼女の足音や夫のリアクションを聞き任務を終えたタイミングで呼び戻しています。

提供:菜々さん
提供:菜々さん

ーークロエちゃんはどのような性格?

食べることとボール遊びがとにかく好きです。レトリバーらしい「持ってくる」遊びが好きです。
赤ちゃんの時から人の目をじっと見つめるのが印象的で、今はカメラにも慣れ切ってスマホを構えると大体目線をくれます。


ーー旦那さんの反応はどうだった?

初回は一緒に行ったのですが、仕事中の難しい顔から一転声を上げて笑いクロエを褒めていました。

提供:菜々さん
提供:菜々さん

改良版を試しているが…

ーー成功率60%だけど、改良はした?

改良版を試しているところです。成功率があがっても準備に手間がかかるとあまり意味がないので、難しいところです。

提供:菜々さん  改良版は首元部分にメモを挟めている
提供:菜々さん  改良版は首元部分にメモを挟めている

ーー伝令ドッグによって楽になった?

たかが声をかけに行くだけと思われるかもしれませんが、忙しいお昼の時間、息子の離乳食を用意しつつ大人の食事も作り、赤子を抱えて夫の様子をみながら何回も往復するのは大変でした。クロエが行ってくれると助かりますし、夫も喜びます。


ーー使用頻度はどのくらい?

多いときで週3くらいです。


ーークロエちゃんの様子はどう?

普段は2階へ上れないようになっているので、行っていいの?というリアクションをします。
使命感を持っているというよりかは、ただ夫に会いに行っているだけな気もします。


ーー評判はどう?

リモート会議などでは、子供やペットの乱入がある種のイベントとなっているようで(笑)話題にもなるとのことでした。
夫はよく休憩時間に息子を抱っこしにきたり、クロエを撫でて気力を回復しているので、出張セラピーも兼ねています。

提供:菜々さん
提供:菜々さん

伝令ドッグの改良をしているようだが、「楽しすぎて吠えてしまい、重要事項が渡せない」「くわえられないよう(メモをつける部分を)長くしても足に絡まりそう」という課題があるそうだ。
他にも「首輪を散歩に行くと勘違いしてぬか喜びさせてしまう」「ハーネスやリュックをつけるのも、これのためだけにいちいちつけに行くのも大変」ということで、やはり初回の付箋が手軽かつわかりやすく最強なのではないかと投稿していた。

課題はまだまだあるようだが、子育て中の助けにもなり、在宅勤務や外出自粛でストレスがたまっている家族に癒やしを与えていることは確かだ。
 

【関連記事】
“はじめてのお留守番”でドヤ顔の犬と惨状の部屋…どう躾けたらいい?専門家に聞いた
ドアストッパーの柴犬!? 仰向けで“白目”の寝姿がコワカワイイ

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。