動物を飼う場合、ネックとなるのがやはりしつけではないだろうか。人間と違い、言葉が通じないので上手くいかないこともあるだろう。
そんな中、衝撃の光景が話題となっている。
それがこちら。
はじめてのサークル開放お留守番は失敗した模様です。😭 pic.twitter.com/BJj4b90sph
— RYUZO@釣り&チョコラブ&トンキニーズ (@zo73151) August 16, 2020
はじめてのサークル開放お留守番は失敗した模様です。
投稿者である「RYUZO」(@zo73151)さんが5~6時間外出して帰宅すると、そこには衝撃の光景が広がっていた。床にはクッションの中身がバラバラになって散乱している。
泥棒に入られたわけではなく、犯人と思われるのは飼い犬のジルちゃん。この日、普段入っているサークルを初めて取り払って外出したということだが、当のジルちゃんはRYUZOさんの気持ちなどお構いなしに、ドヤ顔をしてこちらを見ているように思える。

RYUZOさんも少し不安はあったと思うが、ここまでの状態になるのは想定外だろう。
Twitterでは「ドヤ顔かわいすぎるでしょ」「掃除が大変そう…」などの声があり、約3万件のリツイート、約13万1千件のいいねがつくなど話題となっている。(9月3日現在)
この状況について、まずは投稿者で飼い主であるRYUZOさんにお話を伺った。
クッションとティッシュ箱がやられました
ーーどんな状況?
帰宅すると、クッションの中身がばらまかれている状況でした。昔、こんなスポンジが敷いてあるキッズコーナーで遊んだ事を思い出しました。そして、ティッシュの箱の中身が全部抜かれていました。
ーーこの惨状を見た時どう思った?
あまりにも酷すぎて笑えてきました。
ーー犬の年齢教えて
年齢は1歳3ヶ月です。
ーー犬はどんな性格?
甘えん坊、さみしがり屋で元気な性格です。

ドヤ顔を見る限り満足しているように思いました
ーー写真の表情はドヤ顔に見えるがどんな感情だと思う?
実際にどんな感情かは分かりませんが、ドヤ顔を見る限り満足しているように思いました。
ーーなぜサークルを外そうと思った?
家族をサークルに入れているのが不憫に思い、自由に暮して欲しいという願いからでした。
ーー犬を叱った?
少し叱りましたが、口をチャムチャムしているだけでした。
次の日は壁紙がやられました
ーー次の日も同じ状況になった?
クッションのせいだと思い、隠しましたが次は壁紙がやられました。

ーーこれからはサークルの中に入れておく予定?
お留守番はまだ出来なさそうなので、訓練が完了するまではサークルの中に入れておく予定です。
ーー反響はあった?
反響はものすごいです。うちの子が少しバカなのが全国に広まってしまったと思います。
2日連続で残念な結果となってしまったようだが、程度の差はあれ同じような経験をした飼い主もいるだろう。そもそもなぜこうなってしまったのか?どこまでしつけができたらサークルなしでお留守番を任せていいのか?
動物福祉向上の普及を目指して、一般の飼い主やドッグトレーナーなどに犬のしつけ方や行動療法などの指導を行っている一般社団法人ドッグビヘイビアリスト協会にお話を伺った。
徐々に留守番時間を伸ばして慣れを作る
ーー何が原因でこうなった?
犬が飼い主の不在で不安になっているもしくはストレスを感じている可能性があります。
ーーこのような状況にならないようにはどうすればいい?
徐々に留守番時間を伸ばすことで、慣れを作るようにします。つまりは、犬が「飼い主は出て行ったが、必ず帰ってくる」という認識を持てるように教えていきます。
まずは、犬が留守番の開始からどれくらいの時間経過で破壊行動を行うかを確認します。これは外出の際にカメラを仕掛けて撮影を行えば簡単に確認できるでしょう。そして、破壊行動が起こった経過時間よりも短い時間で練習を始めます。
例えば、留守番開始から2分で破壊行動が起こっている場合では、1分30秒程度から始めます。設定した時間での留守番を数回〜数十回繰り返します。犬が落ち着いているようなら、徐々に時間を伸ばしていきます。
ーーどういうしつけができたらサークルを外してお留守番させていい?
上記の練習を続けて破壊行動が見られなくなったらサークルを外しても問題と思います。
ーー珍しいこと?
決して珍しいことではありません。すでに述べたような原因が絡めば十中八九あり得ます。私が受ける相談でも多く見られます。
ーー今後注意すべきことはある?
外出して帰ってきた際に注意点があります。
・家に戻った時に、犬が興奮していても一切かまわないこと
・家に戻った後、犬が落ち着いた様子を見せたら関心を寄せること
帰宅後に破壊行動があり、犬が飼い主の帰りに興奮していても、刺激をしないように一切かまわないようして、片付けるようにしましょう。

まずは飼い主が不在になって破壊行動が見られる外出の時間を知り、その時間を徐々に伸ばしていくことが解決の糸口になるということだ。
ジルちゃんがサークルを外してお留守番するにはもう少しかかりそうだが、今度はちゃんとお留守番ができた時のドヤ顔を見てみたいものだ。
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