コロナ後売り上げが100倍に!

新型コロナウイルスをはじめとした感染症を防ぐために、今や“手洗い”をすることが当たり前になっている。

この当たり前となった習慣が追い風となり、コロナ前後で売り上げが100倍となった商品がある。それが、大阪府摂津市のせっけん工房「COCOON(コクーン)」が販売する紙せっけんだ。

画像提供:せっけん工房「COCOON」
この記事の画像(5枚)

これは、従来の固形せっけんを薄くスライスした1回使い切りタイプ。値段は、1箱10枚入りで550円(税込み)。
コロナ前は、月100箱売れる程度だったが、コロナ後は、その100倍の月に約1万箱売れているという。

一体、この紙せっけんはどんなものなのか?どのようにして生まれたのか?
紙せっけんを販売するせっけん工房「COCOON(コクーン)」の小川佳美社長に詳しく話を聞いてみた。

出張時に持ち歩ける石鹸を作りたい

――紙せっけんはどんな用途で開発された?

2015年に最初は出張時に持ち歩ける石鹸があればいいなというところからはじまりました。飛行機の機内など、液体で持ち込めない場所にいいのではと思い、開発しました。

――紙せっけんはどのように使う?

1枚ずつ個包装になっているものを取り出します。手の上にのせて、水またはぬるま湯で軽く泡だて、丁寧に手を洗います。

画像提供:せっけん工房「COCOON」

固体で薄いので持ち運びしやすい

――紙せっけんの特徴は?

当社の紙せっけんは、石油由来の成分を使わず植物油・精油など自然のものを用いた石鹸なので、手荒れのひどい方にも肌に優しく安心してお使いいただけるという声をいただいています。

紙せっけんの一番の特徴は液体でなく固体で、しかも薄いので持ち運びしやすいことです。いい匂いがする商品が多く、昭和の中頃は幼児の女の子が砂場で遊んだら紙せっけんで洗い、みんなにいい匂いを自慢していました。


――どんな成分が入っている?

当社の紙せっけんは、美容のための洗顔石鹸と同じ成分を配合しています。
具体的には、ミネラル成分のシリカ、ウイルス類の増殖を抑制すると言われるニガヨモギ、抗菌&殺菌作用があると言われるレモンマートル、保湿効果があると言われる真珠エキスが入っています。石鹸のベースの原料は、オリーブ油・ヤシ油・パーム油です。
 

画像提供:せっけん工房「COCOON」

ゴールデンウイーク前後から人気に 

――コロナ前は、どんな人が買っていた?

コロナ前はビジネスマンが多かったです。当初の狙い通り、飛行機の機内に持ち込めるということで、男性のお客さまが多かったです。販売数はほんの少しでした。


――いつから多くの注文が入るようになった?

2020年のゴールデンウイーク前後より、厚生労働省が手洗いを石鹸で30秒洗うように推奨しはじめた頃です。
 

紙せっけんを通じて、固形石鹸で手を洗う習慣が広まってほしい

――コロナ後に紙せっけんを購入した人の特徴は?

人と共用しなくてすむ点が好評です。例えば、お母さんがお子さんに毎日数枚学校に持って行かせて使わせています。
会社単位でまとめ買いされ、社員や得意先に配っているケースも多いです。業種では幼稚園、教室・塾、保険会社などが多いです。

――紙せっけんの爆発的な人気、どう思う?

「手を洗うと手が荒れる」そういう印象をお持ちの方が多いですが、「手を洗うと手がより美しくなる」、そんな石鹸づくりを目指しています。紙せっけんを通じて、感染症予防のためにも固形石鹸で手を洗う習慣が広まっていけば嬉しいです。
また、当社においては、コロナにより店舗営業・イベント出店・展示会出展の自粛により、本業が痛手を受けました。そんな中で、紙せっけんの人気は大変ありがたいです。

画像提供:せっけん工房「COCOON」

感染症対策として、手洗いをしたいが、石鹸がない場所もある。石鹸があったとしても、共用したくないと思う人もいるだろう。
そうした時に備えて、紙せっけんを携帯しておくのも良いかもしれない。
 

【関連記事】
コロナ対策で「手荒れ」に配慮した消毒液発売へ…なぜ荒れないのか?資生堂に聞いた
あえて“手を汚す”アイデア商品「おててポン」が出荷量10倍に…新型コロナの手洗い予防で再注目