「桜を見る会」を巡る問題が再浮上

多くのフラッシュを浴び、カメラに囲まれたのは、安倍前首相。
ここに来て、季節外れの桜を巡る問題が再浮上した。

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記者:
「桜を見る会」の後援会パーティーで800万円を事務所側が負担したというの報道は事実か?

安倍前首相:
今回、告発を受けて捜査が行われていると承知しています。事務所が全面的に協力していくということです。それ以上のことは、今の段階でお答えすることができません。

問題とされてきたのは政府主催の「桜を見る会」の前日に、安倍前首相が前夜祭と称して催した夕食会だ。

前夜祭は2013年から去年まで、都内のホテルで開催され、地元後援会らの関係者を招き、飲食などを提供していた。その会費は一人5000円

しかし、野党側は一流ホテルでの夕食会の費用として会費5000円は安すぎると指摘。

もし安倍事務所が不足分を補てんしていれば。有権者への買収、つまり公職選挙法違反にあたると追及してきた。

これに対し、当時の安倍首相は…

安倍首相(当時):衆院本会議1月22日
桜を見る会の前日に開催された夕食会を含め、旅費・宿泊費等の全ての費用は参加者の自己負担で支払われております。安倍事務所には一切収支は発生していないということでございます。

少なくとも800万円以上の費用を安倍事務所が補てんか

「すべての費用は参加者が負担」と繰り返し主張。
ところが今回、会場となったホテル側の領収書には、去年までの5年間で、少なくとも800万円以上の費用を安倍事務所側が負担した内容が記されていたことが明らかになった。

関係者への取材では安倍事務代側が、多い年には前夜祭費用のうち、250万円を補てんしていた可能性があることも判明した。

これらのことが事実だとすると…

安倍首相(当時):参院予算委3月4日
事務所がこれに補てんをしたという事実も全くない。

こうした説明は嘘だったことになり、政治資金収支報告書に記載されていない点も問題となる。

与野党から説明責任を求める声

この問題を告発した弁護士は…

この問題を告発した泉澤弁護士:
ホテルの明細書に後援会とか出ているのであれば、もう1000万%アウトですよね。

告発を受け、東京地検特捜部は既に安倍前首相の公設秘書らから、任意で事情を聴いている。

立憲民主党・枝野代表:
1年にわたって時の総理が国会で嘘をつき続けていたと、国会で説明していただかなければならない。

公明党・山口代表:
説明責任を尽くすその基本的な立場は安倍元首相の側にある

政府内には「この問題でストレスを抱えたことが安倍さんが8月に辞任した理由の一つと言われている」と指摘する声もある。

記者:
国会での説明と食い違うという点で説明責任を果たされていないと思うが?

安倍元首相:
そのことについては説明責任を果たしていないということではなく、そのことについては私は国会で答弁させていただいているのですが、今の段階で話をすることは差し控えさせていただきたい

(イット!11月24日放送分より)