無理やりこじ開けられた状態の自動販売機。
今、自動販売機を狙ったこうした破壊行為が相次いでいることが分かった。
現金投入口が破壊され…取り出し口も壊される
佐賀・吉野ヶ里町にある三田川中央公園で、「立ち入り禁止」のテープの先にあったのは、破壊された自動販売機。

現金の投入口がぐちゃぐちゃに破壊されたもの、また大きく「防犯カメラ作動中」と書かれているにもかかわらず、飲み物の取り出し口が壊されたものもあった。
公園の管理職員は、「10月の11日土曜日です。ウォーキングされている人が発見されてですね、警察に通報されたみたいです」と語った。

公園にある7台の自動販売機のうち、5台が破壊されていたという。
公園の利用者からは、「一般の人が使うのが使えなくなっているし、どういう気持ちでこういうことをやっているんだろうな…」と、不安の声が聞かれた。
宮崎県でも自販機の破壊相次ぐ
自動販売機の破壊は、同じ九州の宮崎県でも相次いでいた。

壊された県立佐土原高校の自動販売機を見ると、小銭やお札の投入口が破壊され、中がむき出しになってしまっていた。
宮崎市にある佐土原高校では9月、渡り廊下に置かれた3台の自動販売機が壊され、内部にあった売上金などが盗まれる被害が確認された。

佐土原高校によると、祝日だった9月23日の午後3時ごろには、警備員が見回りをしていて異常はなかったという。
その後、部活動などを行っていた生徒や職員が帰った、夜から翌朝までの間に何者かが学校に侵入し、自動販売機内から現金を盗んだとみられている。

佐土原高校だけでなく、宮崎市では9月下旬に萩の台大公園、生目の杜(いきめのもり)運動公園、清武総合運動公園でも自動販売機が破壊され、売上金などが盗まれた状態で発見されている。

それらのうち、生目の杜運動公園の自動販売機が壊された事件で、警察は14日、窃盗未遂の疑いで無職の男を逮捕したことを明らかにした。
逮捕されたのは、宮崎市に住む伊東浩司容疑者(36)。
調べに対し、伊東容疑者は容疑を認めていて、警察は宮崎市内で相次いだ自動販売機破壊事件への関与も含めて捜査を進めている。
(「イット!」10月14日放送より)