7月に発生した地震では、子どもたちの学校生活に欠かせない、給食センターも数多く被災しました。いつも通りの給食を提供することができない中、八代市は『応急給食』で非常事態を乗り切ろうとしています。一方、氷川町では、9月4日から給食に弁当が提供されました。
「パン1個とミートボール5個」
9月3日、八代市の小野泰輔市長は「(9月1日の)パン1個とミートボール5個というのが子どもたちにとってもすごく少なかったみたいで、いろいろな方から〈今の給食は問題あるのではないか〉と、ご意見もらった」と話します。

八代市は市内12カ所の給食センターや調理場のうち10カ所が被災し、ご飯やパンの主食とレトルト食品おかずを提供する『応急給食』で対応しています。小野泰輔市長は9月3日、『応急給食』について、「量が少ない」など改善を求める声が寄せられていることを明かし、「早急に対応する」と述べました。

子どもたちは、どんな食事をしているのでしょうか。9月4日に八代市立植柳小学校を訪ねました。この日のメニューは親子丼。常温のレトルト食品を、温かいご飯にかけます。食器は家庭から持参。避難先などで準備が難しい児童には、学校が紙皿などを用意します。

給食を食べた児童は「甘くてうまいです」や「冷たくてもおいしいから助かる」と話し、「給食センターが壊れても、少ないものだけでも出してもらえるのは、ありがたいなと思う」と話します。

不便さを強いられる中でも『感謝』の気持ちを忘れない子どもたちですが、量が足りたか聞いてみると、「あまり足りませんでした」と話し、恋しいメニューに「唐揚げです」と、素直な声も聞かせてくれました。
少し改善?牛乳と中華丼にイチゴゼリー
八代市立植柳小学校の園田泰男校長は「苦労して食を提供していただくことにまず感謝。そして、全員で同じものをいただく経験が、今後起こりうる災害に対して〈生きる力を育む防災教育〉につながると考えている」と話します。

八代市によりますと、植柳小学校を含む多くの学校では9月24日までには通常給食に戻る見通しということです。一方で、井戸が破損した『南部給食センター』は復旧完了までに時間を要する見込みで9校・約1100食分については他の給食センターから配送するなどして対応するということです。

そして、9月7日の『応急給食』のメニューは、牛乳と中華丼、そして、7日から一品追加して、デザートのイチゴゼリーが提供されるようになったということです。
氷川町では給食に業者に弁当を依頼
竜北西部小学校給食センターが被災し、通常の給食が提供できなくなった氷川町の小中学校では、9月4日まで『応急給食』が提供されていました。しかし、栄養面などを考慮し、8月末、『ヒライ』に弁当を依頼。9月7日から、町内5つの小中学校に、計約800食の弁当が届けられます。

弁当を食べた児童は「おいしかった」や「久しぶりにちょっと量が多い給食でうれしい。5時間目からの授業もしっかり受けられるので、うれしい」と話しました。

学校栄養職員の永野薫愛さんは「先週まで提供していた応急給食は、栄養の確保が十分ではなかったので、(きょう)子どもたちも先週よりニコニコ食べていた。どのおかずを食べようかなという楽しみもあるように見えたから、すごくうれしかった」と話します。

氷川町は9月いっぱい弁当を依頼していて、町の教育委員会は遅くとも10月1日には通常給食に戻れるよう給食センターの復旧作業を急ぐとしています。
(テレビ熊本)

