富士山へと続く道路で、土砂崩れが発生した。地元自治体が登山を中止するよう呼びかけるなど、10日の閉山日を前に、現地では混乱が広がっている。
公式Xで登山中止呼びかけ
9日朝、富士山の御殿場口5合目は、横殴りの雨に見舞われていた。

静岡県の公式Xでは、富士山への登山中止を呼びかけていた。
静岡県公式Xより:
大変危険です!命を守る行動をお願いします!

9日朝、麓の駐車場でも土砂崩れが発生していた。
あす「閉山日」を迎える富士山に、大雨の余波と混乱があった。

リポート:
富士宮5合目へと続く道路です。バスやタクシーを含め、全ての車両が通行止めとなっています。
メインルートのひとつ、富士宮口へとつながる「富士山スカイライン」が9日、雨量規制で車両通行止めになっていた。
--上の山の状況はどうだった?
下山した人:
(首を振って)もう前も見えなくて、暴風で大雨で。
悪天候のなか、何度も転びながら、やっとの思いで山を降りたというこの男性。しかし…。
下山した人:
下山して「ああやっと帰れる、バスに乗って帰れる」と思ったんですけど、さらに3時間かけて(車両通行止めの道を)歩いてきました。
バス待ち下山客“長蛇の列”
さらにもう一つのメインルート、山梨県の吉田口へとつながる「富士スバルライン」も、通行止めになっていた。
理由のひとつは、大雨の影響で土砂が流出していたことだ。

5合目では、迎えのバスを待つ下山客の“長蛇の列”ができていたという。
女性:
もう数え切れないくらいの(人)。100(人)は絶対います。200(人)とか300(人)とか。

この女性は8日、登頂を諦め、途中の8合目で引き返してきたという。

女性:
風とか雨とか凄くて、台風の中にいるみたいな感じでした。もうみんな、半強制的に下山で…。
男性:
命には替えられない。
2人救助も心肺停止の状態
この悪天候のなか、富士山中での遭難も相次いでいる。

静岡県警によると9日、別の場所で倒れている2人の登山者が見つかり、山岳遭難救助隊が救助したが、いずれも心肺停止の状態だ。

夏の間、富士山頂に滞在する写真家の植田めぐみさんによると、今年の夏は比較的天候が落ち着いていたという。しかし…。

富士山頂写真家の植田めぐみさん:
9月になってから天候が安定しなくて、特にこの週明けですね。(さらに)山小屋も10日までではなく、早く閉まっているんですね。この閉山間際というのは、7月8月よりもかなりリスクがある。

富士宮口の6合目にある山荘は、悪天候を受け、9日の宿泊をすべてキャンセルしたという。

宝永山荘・高井彰さん:
先の天候は今、読めない状況なので。もし「まだ行ける」と思って登っても、これ以上死者だったり、けが人を出したくない思いもあるので、キャンセルさせてもらう。
(「イット!」9月9日放送より)

